GLOOBE2018発表

福井コンピュータアーキテクト株式会社の国産BIMのGLOOBEの最新バージョンが発表になりました。GLOOBE2018です。

FMへ大きな舵を切ったその方向性はこのバージョンでも同様で、GLOOBE Model Viewerという手軽なビューアの導入(ビューア自体は無料!)により施主や維持管理業者は手軽に建物を確認できるわけです。もっともBIM上の出力には年会費制のオプションが必要で、そのあたりも福井は抜かりがない。同様に最近流行のVRを実現するGLOOBE VR Ver2.0もリリース。年額42万円という高額で普通の設計事務所には縁がないものの、将来への活用が見えてきています。

さて、単体の魅力もアップしています。まずプレカットCADデータの読み込みが可能になりました。CDEXM形式なので汎用性もあります。意匠設計と合わせて利用・保存すれば、竣工レベルのデータとして将来にわたって活用できます。これは非常に良いことで、設計後のプレカットの変更を簡単に反映でき、リフォームなどにも活用できるでしょう。もちろん木造対応がより充実することが予感できる機能搭載であり、今後の木造展開にも期待できます。もっともアーキトレンドとの棲み分けを考えなくてはならない時期が福井にも、そろそろ来るのかもしれません。

個人的にIFC読み込みの拡張には期待したいところです。フォトモンタージュを搭載したこと、モデル内で繰り返し使う要素をモジュール化できること、デザイン比較機能が搭載されたことなど、BIMとしての機能アップと言うより、あらたな用途を考えたくなるような機能を搭載したバージョンといえます。

最近のARCHICADやREVITの動きを見ると、GLOOBEの独自性がガラパゴスにならないか、ちょっとだけ心配です。個人的に大不満な動作のもっさり感、他メーカーソフトの連携の改善、などまだまだ課題もあると思います。が、基本機能の充実、普及に対する姿勢、価格のお値頃感、オプションプログラムの充実、などシェア拡大の可能性は秘めているといえます。とっつきにくさは、BIM共通ですが、講習会とかの手段以外で効率的に学べるシステムがあれば、一気に・・・と思うのは私だけでしょうか???

 

GLOOBEの木造プランからHOUSE-省エネへ

国産BIMソフトのGLOOBE(福井コンピュータアーキテクト)で、木造を設計して、戸建て省エネ計算ソフトのHOUSE-省エネへ転送できるのか??と思い、実験してみました。

すでにGLOOBEでの木造住宅の設計に一定の目処がついているのですが、構造連携などができないので(木造はね・・・)あまりメリットを感じなかったのですが(アーキトレンドありますから・・・)、形状によっては選択の余地があり、と思っています。3Dでモデリングしていった方がわかりやすいこともありますしね。

平面サンプル

 

3Dモデル(GLOOBE)。筋かいも2つ割、3つ割が指定できるようになり、いろんな意味で活用しやすくなっています。

モデルをGLOOBEで作ったら、IFCに変換します。SAVE-建築には専用コマンドがあるのですが、住宅系(HOUSE省エネ・SAVE-住宅)にはありません。今回はデフォルトで変換してみました。

それをHOUSE-省エネでIFCインポートします。マイホームデザイナーのときと違って短時間でできますね。ありがたいです。

簡単に変換出来ました。この程度ではあまり時間的メリットはありません。やはり大きな住宅とか共同住宅で威力を発揮しそうです。

といっても開口部は当たり前のようにきっちり入力されています。居室、非居室などきちんと分類してくれるのはさすが!!もちろん天井の断熱も入っています。これくらいの物件だと、基礎を入力すればある程度の計算はできてしまいますね。断熱材の指定は改めて必要ですが。

 

GLOOBE2017

毎年初夏に発表されているイメージがあるGLOOBEの最新版。今年はまだかなまだかなと思っていたらようやく8月に発表です。9月14日発売です。今年は悪評高い3Dカタログのせいで、アーキトレンドのバージョンアップも狂っています。3Dカタログは将来には期待なものの、現時点では正直設計屋さんの役に立つツールにはなっていません。主力サービスに成長させたいのはわかりますが、通常商品のバージョンアップ間隔は維持してほしいものです。

さて、やはりというかGLOOBE2017の目玉は3Dカタログ.comとの連携です。サイトを見ればわかりますが、これは本来アーキトレンド向けの材料です。住宅用のシステムキッチンなどはマンションなどなら役に立つと思いますが、BIMが本来強みを発揮するテナントビルなどその他多くの建物向けの建材などは揃っていません。今日現在で施設・店舗関連は61のパーツしか登録されていません。バスルームだけでも199登録があるのですから、これは物足りません。今後に期待・・・ですがユーザー数を考えるとGLOOBE向けは後回しになるかもしれません。しかもGLOOBE連携は有料会員契約が必須です。正直今のところ不要でしょう。

では残りの新機能は?まずレンダリング無しで建物内外の日当たりシミュレーションができるのは大きな強みだと思います。SketchUpへの出力やUniversal3Dファイル出力が強化されており、汎用性が高まり打合せなどに便利だと思います。

日本特有の表現に対応したことも大きいです。2方向エレベーターや、建具の絵柄の編集などより表現力がアップしています。

BIM連携も順当に強化されています。

年会費制なので、もはやバージョン管理は不要だと思うのですが(そのせいで発表がないのか?と勘ぐったほどです)、プレスリリースを打てるメリットもあり、新製品のように見えるのもポイントが高いのかもしれません。DRA-CADなども年会費制に移行していますが、やはり毎年のようにバージョンアップしています。他のソフトも含め年会費制が一般的になってきた現在、果たしてバージョン管理が必要なのか?もう一度考える必要があります。現時点ではファイルバージョンの管理など乗り越えなければならないものが確かにあるのですが・・・。

i-ARMのST-Bridge機能を試そうとしたら・・・

試用版とはいえ、アップデートはできるのでi-ARMのST-Bridge機能を試してみました。

手元のST-Bridgeは、SeinをSirCAD経由で変換したものでGloobeで普通に読み込める物です。

が・・・落ちます。i-ARMでST-Bridgeのインポートをしようとすると・・・。

やはり試用版ではダメなんでしょうか(汗)。まあ初物だから・・・なのかもしれません。

最近は意匠設計が増えてきたので、BIMを使うチャンスが多くなってきましたが、まだまだ先行するGLOOBEのほうがいいかな~と思ってしまいながらも、i-ARMの軽快さが忘れられないです。何だかんだいって魅力的なんですよねi-ARM。

i-ARM Ver1.0.1.1公開

ゴールデンウィーク前に公開です。GW中に新機能を試して!ということなんでしょうか??

約1ヶ月ぶりのアップデートですが、多くのコマンドを実装、変更しています。

i-ARMは部屋とかの入力は快適でも編集はまだまだ快適とはいえません。部屋の移動などは?がつくこともあります。

ここで書いたこともいくつかは修正されています。見ているのでしょうか??

GWはBIMを使った初めてのお仕事が始まります。GLOOBEとi-ARM両方使いながら効率的な使い方を洗い出していこうと思います。

 

非力なノートパソコン上でBIMでプランニング

GLOOBEを導入して1年。いろいろ試行錯誤して、ようやく使える目処が立ってきました。またどう威力を発揮するか?などは実戦で試していくことになるのですが、いつも感じるのは、実験段階ではともかく、実戦ではかなり高性能なパソコン(ワークステーション)を用意しないと、快適には作業ができない、ということです。

GLOOBEの場合、そもそも何も入力していない段階でももっさりです。これはCore i 7を搭載してSSDなパソコンでも同様です。非常に高機能で便利な反面、そのもっさり感はイライラすることがあります。操作に慣れてきたこともあり、Core i 5の(もちろんSSD)ノートパソコンでも厳しいです。

そんななか、初期段階ならi-ARMは快適です。ある程度入力すると・・・ですが小規模なビルくらいならCAD並みにサクサク入力出来ます。サクサクだからこそ、煮詰まっていない部分が気になってしまうのですが。さきほど依頼されたプランを作成しましたが、凝った物でなければかなり早くできるようになりました。

もっとも鉄骨造の柱とか梁とか指定できないので、サイズだけ入れておいて、GLOOBEにIFC転送したうえで変更する・・・などといった作業が現状では必要です。そんなに手間がかかるものではないのですがやはり1ソフトで完結させたいです。ちなみにGLOOBEで鉄骨柱に変更し、IFCでi-ARMに送ると、角形鋼の形状はきちんと伝わります。まあ現在のi-ARMは計画のファストシステムであり、そこまで作りこむことは想定していないのかもしれません。機能をアップして欲しい反面、遅くなって欲しくないな・・・とも思います。

GLOOBEのIFCがらみの更新

完成度が低いな~と思っていたGLOOBEのIFCでしたが、開発側も把握しているようで、2016になってからも月例の更新で修正が加えられています。いつの間にか不具合で読めなかったファイルが読めるようになったりしています。毎月更新があるのは安心しますね。仕事しているな~と感じます。2016は期待外れかな~と思った時期もあったのですが、そのぶん堅実に修正しているようです。

笑っちゃうけどできるかも?あの木造モデルをHOUSE-省エネで遊んでみた

GLOOBEの木造のサンプルは非常に優秀です。格好良いですし。データ量が適度なので、様々な実験にも適しています。

本来戸建て住宅向けの省エネ計算ソフトである、HOUSE-省エネにこのデータを読み込んでみたら・・・という実験をしてみました。

もちろん個人住宅と非住宅は計算方法は違うのですが、変換して読み込めるのなら、同シリーズのSAVE-建築の使い道もでてきます(注意:GLOOBEとSAVE-建築はそもそも連携できるソフトとして公式にソフト内でも変換機能が搭載されています)。というわけで、この巨大データをIFCにして読み込ませます。

まず、GLOOBEでSAVE-建築用のIFCに変換します。不要な部分を取り除いているようです。

次にHOUSE-省エネで普通にIFCを読み込みます。こんな感じに読み込みました。

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すごい!!読み込めました!!!。円形の部分も。部屋の位置も自然です。通り芯が表示されたらもっと素敵なのに。ちなみに3Dでは表示ができませんでした。やはりデータがでかいのか?ちなみに個人住宅としてUA値η値は計算できました。一次エネルギー消費量はWEBプログラムがオーバーフローするのか?計算できませんでした。計算が正しいか?まではチェックしていませんが、意外とポテンシャルはありそうです。

悲しいですが、同一メーカーのi-ARMとHOUSE-省エネでは未だに成功していません(涙)。まあそのうちできるんでしょうけど、ちょっと悲しいです。

 

 

GLOOBEからHOUSE-省エネ

最終的にはBIMから省エネ計算ソフトにスムーズにデータ移行できれば良いのですが、なかなか難しいです。

ただ、シンプルなモデルであれば、意外と簡単にできることはできます。逆に設計初期段階で検討してから最後にも計算書を作りやすいような・・・という流れがきちんとできればいいのですが。

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まず簡単にGLOOBEで2階建ての建物を書いてみました。現時点では壁も窓も素材まではインポートできないようなので、適当で構いません。

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そのままIFCにエクスポートし、HOUSE-省エネで読み込めばこの通り。計画時に簡単にチェックしたいなら、この状態から、天井や壁の断熱材を指定し、窓サッシも指定すれば、素早く検討出来ますね。RC造で入力してあるモデルでも、木造で読み込んでいたら木造になってくれます(いい加減)。意外と読み込み用のマスタを作っておけば、素早く検討できてしまいます。RC造の戸建て住宅なんかでは非常に手軽です。まあそんな建物なかなかやれないんですけどねえ(爆)。

通り芯の名前は読み込まれませんでした。読み込まれると更に便利です。

GLOOBEで木造軸組図

BIMだからといって検討図やスケッチに使ってはいけないことはありません。

GLOOBEは鉄骨造やRC造がメインですが、木造でも使えます。正直部材不足ですが、施工指示などでは木造でも意外と使えます。というよりかなり使えます。

GLOOBEで木造軸組

GLOOBEで木造軸組

上の図は、GLOOBEでスケッチで描いた物です。5分もかかっていません。もちろん立体で書いた物を立面図出力しています。

キモは、立体で土台、柱、梁を書いたあと、ブレースコマンドを使って筋かいを書き込みます。筋かいはシングル、ダブル、外側寄せ、内側寄せ簡単に調整可能です。

GLOOBEは立面図は別な情報を持てるらしく、自由に文字が書けるのです。

上の図ではテキストだけ使って金物名とアンカーボルト、ボルトを表記しています。金物名は文字ですが、アンカーボルト、ボルトも「I」の字を使って書き込んでいます。非常に手軽です。耐震補強の図面などをGLOOBEで書いておいて、それぞれの詳細図を書きたくなったら手書きで文字を加えていけばいいのです。もちろん平面でも使えます。もちろんレイヤも使えますから、構造のものだけどこかのレイヤに指定・・・とすれば意匠図からは文字は見えません。

ちなみに元の3Dです。

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立面上で入っているホールダウンとかは表示されませんね。代わりに3D引出線で書いてある文字が表示されています。3Dでも表示させるものは3D引出線で書けばいいのです。2D,3Dともに寸法線も書き込めますから、ちょっとした施工にはかなり便利ですね。