地下室付木造2階建ての住宅の増築にて

私のところには変な建物の増築などのお話しが舞い込むことが多いのですが、備忘録を兼ねて。木造2階建ての増改築はルールが整備されてきたこともありだいぶやりやすくなりました。しかし4号特例を使わない建物、つまり3号以上は今でも難しいです。

特に地下室付きの木造2階建ては昔は、木造部分は普通に4号のように下りていたので、相談を受けた設計者やリフォーム会社は安易に受けてしまうのですが、3号に該当するため、非常に難解になります。

EXP.Jで区切らない増築で考えた場合、木造部分も構造計算が必要になります。確かに今現在の木造2階建て地下1階の場合、平凡な木造2階建てであっても木造部分は許容応力度等計算が必要になってきます。新築でもこのルールを知らなくて年間数棟飛び込みで相談があります(爆)。

なので増改築の場合、元々構造計算されていない木造部分(場合によっては壁量計算すら怪しい)を、分解して梁などのメンバーを洗い出してから、壁・床の設計を行い、金物を決定する構造計算を行うことが必要なようです。当然構造図も新築並に必要になります。基礎のアンカーボルトなどは当然不足しているし、ホールダウンアンカーすらない建物もありますから、基礎とアンカーは苦労しそうです。

そして更に地下室の扱い。地下室自体を触らない場合で、荷重も変更がなければ、コンクリート部分が図面と整合しているか確認・・・言うのは簡単ですが、コンクリートの内部の鉄筋などわかるわけありません。コンクリート強度はコア抜きで大丈夫だと思うのですが。以外と手間がかかります。これが地下室にかかる荷重が変わったり、地下室も増改築するとなると・・・手に負えません。

果たして、上記の解釈が合っているか?は別としても、なかなか面倒なことになりそうです。耐震診断ルートでの増改築を認めてくれないと(今回は難しそう)無理ですねえ。この案件も今後どうなることやら。

なんとなく4号用のルール+地下室の安全確認で本当は大丈夫な気がします。新築でも。なんか今のルールは過剰なような(あくまで新築の話です)。大きな案件はともかく地元レベルの小さな仕事の難易度がここ10年で飛躍的に上がってきたような気がします。これでは独立したい建築士は更に減るでしょうし、簡単な仕事しかしなくなってしまうだろうな~、困るだろうな~と感じます。