KIZUKURI Ver7.7発表

木造構造計算ソフトの老舗KIZUKURIが久々にアップデート。Ver7.7という非常に縁起の良いバージョンとなります。6月4日リリース予定です。

ようやく階高が高い建物の筋かい低減が搭載されます。また不評だった偏心率計算方法にも手が入れられます。

個人的に、水平構面応力図の画面表示機能が嬉しいです。KIZUKURIは画面上でいろいろな情報が確認できるので解析しながら・・・という作業は本当に楽なのですが、水平構面の応力図がないことが残念でした。これで作業がまたやりやすくなりますね。

時代に合わせて青本の機能削除が行われるようです。もう使う人いないと思うのですが、古い計算書の再現などで使う事があるので、再現機能として置いておいて欲しかったなと思います。

思ったより堅実にパワーアップしているようですね。KIZUKURI今後も期待です。

WOOD-ST Ver1.5仕様公開

本日、木造構造計算ソフトのWOOD-STのVer1.5の公開予定とその内容が発表になりました。既存ユーザーは無料アップデートです。もっともこのような進化過程のソフトは年会費制のほうがしっくりくると思いますね。HOUSE-4号みたいにアップデートもしないのに年会費制だったりするソフトもあるので、??ですが。そのうち年会費になるのでしょうか??

さて、その内容は発売時に積み残したものと、ユーザーからの要望をかなり反映してくれています。構造システムも以前とかなり変わってきていますね。非常に実務よりの内容になっております。HOUSE-ST1HOUSE-DOCもこのような方向性になってくれればいいのですが・・・。

まず、基礎の計算を搭載するようです。スラブはBUS-基礎構造??となっていますが、そんなに面倒な話なのでしょうか??地中梁の計算が一体になったので、かなりスピーディーに計算書を作成できそうです。

4階建て以上への対応も面白い方法で対応しています。まあ確認機関が??というのはこの手のソフトの仕方がない部分ですが、そもそもがアレなので、設計者次第ということになりそうです。

うれしいのが、面材壁のせん断剛性や耐力設定が簡単にできるようなったこと。そして壁通しも可能になり、入力手間が著しく減ります。私はこの機能が搭載されただけで、十分です(嬉し涙)。

BUS-6やWALL-1へ転送できるようになり、HOUSE-ST1と同様に連携が楽になりました。まだまだ細かい部分ではHOUSE-ST1に追いついていない部分もありますが、これでかなり近づいたといえます。またFAP-3に転送できます。個人的には強く要望していた機能なので、さっそく対応してくれた嬉しい限りです。たぶん他の方も要望してくれていたんだな、と思います。

肝心のアップデートは、2018年秋とかなりざっくりです(・・・)。初秋ならうれしいな~とか、できた部分から搭載してくれると・・・とか贅沢なことはいわず静かに待っております!!

SEIN La CREA の木造Premiumパワーアップ

昨年発売された、木造構造計算できるSEIN La CREAのオプションがこの春進化しています。予告ですがもうすぐアップ版がリリースされるようです。私ももちろん通常のSEINの部分にも改良が加えられています。昨秋は使いにくいな~という部分を補完するような動きが多かった(Viewerとか)ですが、出力や表示などどんどん手を入れていってるようですね。昔SEINが使いにくい、というイメージを持っていた方、もう一度試してみるといいと思います。個人的にはまだRCではそれほど使いたいな~(SSとかBUSとかBuild.一貫とかお勧め)とは思いませんが、鉄骨造はすごいいいな~、木造も良い感じ、という感想です。もっとも自分には重すぎるシステムなので、S・RC一貫は他社に乗り換えようかな~なんて考えて見たりもします。案件が少ないので今のところ・・・ですが・・・。

フリーウイング羽子板セット

4月に発売された「フリーウイング羽子板セット」は変形住宅が増えている木造において、便利に使えそうな金物です。

斜め梁の90度~163度、登り梁の0度~60度まで角度を自由に変えられます。もちろん第三者機関で耐力を確認していますので安心して使えます。価格は1200円と高いですが、狭小住宅などでの利用や一部分だけの利用が想定されるため、それほど影響がないかと。

登り梁など結構適当に接合している例もあるので、そういった場合に利用すればいいかと。ビスどめなのでリフォームなんかでも便利に使えそうです。

クリビスプレートⅡを考える

栗山百造から、クリビスプレートⅡというものがあります。これは、従来のの「柱・梁・土台面に薄いプレートを打ち付けて、その上から合板を施工する、の逆の考えのプレートです。柱・梁・土台面に合板を打ち付けてからその上に施工する不思議な金物です。ビスの長さに制限があるのか?9mm合板までしか対応していないニッチな金物です。まあ合板打った後に気がつくこともあるし、リフォームなどでは有効かもしれません。あと、プレート面にメモリがついていて、横架材の太さによって適した施工位置を確認できるという親切な機能も搭載されています。5.3kNということでエーステンプレート等と同等クラスなので、まあこの用途のために数枚手元に置いておいてもいいかな?と思わせる金物です。

HOUSE-ST1 Ver7.5.0.6

木造構造計算ソフトのHOUSE-ST1がアップデートされています。軽微なバグフィックスのほか、マニュアル・ヘルプ等も更新されたようです。

最近はKIZUKURIとHOUSE-ST1を使う時間は半々くらいになっていますが、やはり入力画面の見上げか見下げか?は神経を使いますね。ここだけは長年KIZUKURIを使っていたのでHOUSE-ST1ではまだうっかり、ということが多いです。そもそもKIZUKURIの方法のほうが癖があり、慣れるの大変だったな~と思い出します。HOUSE-ST1も下階柱をもう少し目立たせる方法があれば、梁掛けのとき間違えないのにな~とも思います。

なまあずショップ楽天市場店では、昔好評だったHOUSE-ST1のセットを再開することになりました。「HOUSE-ST1 Ver7.5なまあずショップ限定セット」です。まあスペシャルセットとほぼ同等です。なまあずステーションからPDF手引きやサンプル、動画マニュアル、ワンポイントテクニックなどダウンロード出来ます。またHOUSE-ST1を使う上で便利なサブツール「もくツール」(要Excel)もダウンロード出来ます。ちなみにコピーサイトなど出る可能性はありますが、このセットは、なまあずショップ楽天市場店のみの販売になっております。コピーサイトにはくれぐれもご注意ください。

HOUSE-ST1の柱頭柱脚金物の計算

KIZUKURIからHOUSE-ST1に移行してきて戸惑うのは金物の計算とその表記。HOUSE-ST1はいろんな意味でレファレンス的。金物名で計算書も出力してくれないので全部の金物を書き換えたり・・・とか工夫が必要です。そして金物伏図も1階土台、1階柱頭2階柱脚、2階柱頭のように床面を基準に出力されます。便利なような不便なような。そして金物計算も新グレー本に準拠しすぎています。新グレー本の金物計算のところを読んでいると建物の隅柱のβ値は柱頭は通常の数値で良い・・・という部分をそのままプログラムしているので、隅柱のみ柱頭柱脚同一金物になっていません。節約にはなっているのですが最初は戸惑います。HOUSE-ST1は柱頭柱脚の補正機能もありますので算定時にミスすることも少なくて良いですね。

ソフト毎の違いって意外とあります。同じモデルを違うソフトで入力するとアレ??と思うことがよくあります。その場合は手計算で確認するだけでなくマニュアルの再読み込みも重要です。私も隅柱の柱頭の件は気がつきませんでした(汗)。まあ私の場合は柱頭柱脚同一金物が基本ですし、隅角は施行令に従いホールダウン緊結にするので、設計上はあまり変わりませんが。計算数値に従うだけでなく安全性を確保するための工夫は必要ですね。

BS耐力壁検定ツール(ベースセッター)

メーカーから公開されたベースセッター用の計算ツールBS耐力壁検定ツールを使ってみました。

はっきり言ってダウンロードしてすぐ使える、と思っていると大変なので先にダウンロードして一回使って見てください。私も二時間ほどかかってしまいました。

KIZUKURIとHOUSE-ST1で同じサンプルデータを使ってやってみました。このツールが何をやっているか?わからない人はかなり戸惑うはずです。ソフトによって用語も違いますし、数値が出てくるページも違います。

建物角で、HOUSE-ST1で入力したところ。壁倍率の上限の設定に注意してください。事実上制限がないJISモードにするとC0が0.25になるので注意です。また隅角で使う場合は直行方向の耐力壁の柱と兼用できないので、もう一本柱を入れて耐力壁を切る必要があります。HOUSE-ST1は見えにくいので、柱を非表示にして確認します。

KIZUKURIでは見やすいですね。こちらも基本設定で壁倍率の上限を15程度にしておく必要があります。

木造構造計算ソフトのほうはこれでOKです(上記は10.5センチの柱で標準的なパターンの場合です)。

もうお気づきだと思いますが、ベースセッターは集成材一本の「柱」ですが、構造計算ソフトに入れるときは、柱二本入れ、その間に耐力壁を入れるモデル化が必要です。その場合、2本の柱を精算する必要があります。そのためにツールがあります(便利!!)。

ツールはExcelのシートになっています。必要データは自分で構造計算書の中から拾ってこなければなりません。高さ関係は簡単ですが、分担水平力・軸力は通常の構造計算で追加軸力などの精算を経験していないとわかりにくいです(なんとなく表記が誤記っぽいところありますが・・・長期の柱名!)。また1つの建物で使える量も制限があり、それもこのツールでチェック出来ます。

どちらかというとKIZUKURIのほうがわかりやすいかな??確認のための画面もありますし(特に短期を左右切り替えて見ることができるので便利です)。まあ最後は印刷しなければならないので不便といえば不便なので、ユーザーは慣れている??でしょ??HOUSE-ST1は印刷(PDFやDocuWorks)に印刷しなくても全帳票を閲覧できるので便利ですが、解析ツールがないのでちょっと不便です。

このツールでOKなら大丈夫だそうです。気になる方は自分で検算してみましょう。

門型フレームなどでもそうですが、46条壁量計算では加算できないので、四号建物で使う場合は注意が必要です。構造計算できる人はかなり便利なツールになります。450の壁柱なので芯寸法は345mm。ビスダックジャパンのタフボードのタフ455より若干狭くいけます。J耐震開口フレームは片側292.5mmですので更に狭くいけますが、両側に出てきますし、運搬も大変ですし価格も高いです。建物角で使う場合はホールダウンとの干渉を特に気をつけなければなりませんが、慣れれば難しくはないでしょう。

というわけで設計では慣れが必要です。くれぐれもわーい、柱だけで耐力壁できる~なんて安易に考えないように・・・。

 

ベースセッターの計算方法

4月20日発売ということで注目を集めているベースセッター。先日ホームページ(会員ページも含む)を見たときは載っていなかったのですが、本日確認したらありました。評価書や施工方法や計算方法も。カネシンさん凄い!!

さて、構造設計で見ると、当初想像していたものとは違います。私はあくまで事前に公開されていた情報しかしらないので、期待を裏切られたとかいうことはないのですが、ちょっと??でした。まあ概ね期待通りなので嬉しいことは確かなのですが。特に他の柱との設計方法は意外と制約があり、設計時に気をつけなければなりません。
(特に他の耐力壁との併用)。全体でもベースセッターが負担するせん断力にも制限があるなど、気をつけなければならない点が多いです。

面白いのは2項ルートを新グレー本準拠の構造計算ソフトで計算する場合、壁倍率に変換して入力する部分まで解説しているところ。使用環境によって基準せん断剛性を評価しているのは助かります。

試しに出た数値をHOUSE-ST1に入力してみました。結構使えそうです!!根拠数値はExcelで作れば簡単ですが、メーカーもツールを公開してくれています。なんか見ている間に立派な物が・・・。

i-ARM Ver1.0.2.7

i-ARMがアップデートしています。

Ver2はまだなのかもしれませんね。

今回は、テクスチャマッピングの追加実装やら、天空率コマンドやら機能を追加しただけでなく、根本部分にも手を入れたようです。最近噂すら聞こえなくなってきましたが、メーカーも宣伝を続けないとシェアで他に差を付けられそうで怖いです。

構造計算ソフトに転送する手段にしても意匠屋さんが構造屋さんに伝えやすいような工夫が欲しいです。データだけ送るのはもう時代遅れだと思います。伝言や注意点など計算者がわかりやすいようにしないとね。最近は分業化が激しく意匠設計をまともに知らないで構造やっている人も多いですから。そのようなコミュニケーションができる機能を実装してほしいものです。