「BUILD.一貫Ⅴ」機能拡張説明会・懇親会

ユーザー対象で、少人数制の説明会のようです。説明会後懇親会もやるようです。このような会はユーザーに有益ですし、メーカーにとってもニーズがわかるのでいいと思いますね。ちなみに定員に達した場合は抽選だそうです。お早めに!!

※ページアドレスの最後がschoolだと思うのですが、scoolになっているのが気になる・・・それともscoolなのか・・・

講習会情報

HOUSE-ST1の梁サイズの仮定と算定

HOUSE-ST1は比較的簡単な木造構造計算ソフトですが、梁サイズは自分で定めなければなりません。自動計算ではありません。普通、スパン表などを使って仮定で断面を定めて仮伏図を入力していくのですが、初心者には難しいです。HOUSE-ST1では、算定という便利な機能があるので、これを使って梁サイズを定める参考にします。

(クリックで拡大)

計算時に、はり断面計算を「算定」に切り替え、全部材の断面計算をするにチェックを入れて計算します。

(クリックで拡大)

7.3.5の横架材の曲げとたわみ・せん断の算定結果をクリックすると上のような略伏図がでてきます。柱間を単純梁とし、各支点間の必要はりせいがでてきます。あくまで算定なので目安です。10.5㎝以下の数字もでてきますが、その場合は10.5㎝に切り上げます。幅や材質などを予め指定しておけば、その材料で算定してくれるので便利ですね。この例だと甲乙梁は9㎝幅で決め打ちし、大梁はE120F330で算定させています。また普通の梁はベイマツで、甲乙梁はスギで計算しています。

実際の梁サイズは、上に耐力壁がある場合は低減係数の計算などでいろいろ絡んできますので、算定はあくまで目安です。小さめに出てしまうので、たわみなどの数値を見ながら最終的にはりせいを決定します。

慣れのため、初めはスパン表などを見ながら、まずは入れてみて、算定計算を比べて見てください。ある程度納まったな?と思ったら検定計算に切り替えて計算してみましょう。

自動計算のソフトもありますが、意外と好み通りならず私は嫌ですね。若干細いし。建物形状が整形な場合はいいのですけど、そんな構造計算普通は来ませんし・・・。

WOOD-STが発売になりましたが、木造の構造計算は新グレー本2017(木造軸組工法住宅の許容応力度設計2017年版)が主流であることに変わりがありません。今月は今のところkizukuriで5棟、HOUSE-ST1で4棟提出します(長期優良含む。少ねー)。WOOD-STはスキップの物件があるので確認検査機関がOKを出せば(今打合せ中です)投入するかもしれません。ちなみに、KIZUKURIとHOUSE-ST1併用している理由は、時間がないので、両方起動しながら、同時に検討を行っています。操作性がそれぞれ違うので考えが混ざらなくて良いですね。2棟ずつ一緒にやる癖を付けました。まあ最終的にはどちらか片方になりそうですが、ペントハウスや梁上低減係数などの問題もあり、まだ統一していません。まあ普通は一個のソフトを浮気せずに使った方がいいのはいうまでもありません。HOUSE-ST1は私が使い始めた頃はとても主力で使おうとは思えなかったですけど、今は慣れもあって良い感じです。

そのうち、WOOD-STのほうが使いやすい!なんてブログに書く時代がくるのかな??それまでに腕を上げておかねば・・・。

 

WOOD-STへの質疑

いろいろ質問されるので、ここでまとめて回答します。あくまでしろなまずが数日間利用してみての感想で、私見です。

Q1 単体で使えるか(HOUSE-ST1がなくても使えるか?)

はい。単体で起動します。入力もHOUSE-ST1にそっくりなので誤解を招くほどです。ただし基礎計算や二次部材の計算などがないので、実務で構造計算書を作るためには他のツールの手助けが必要です。特に合板などのせん断耐力・せん断剛性の算出などは自分で計算して入れる人が多いと思いますので、エクセルなどで予めツール化しておきたいところです。

Q2 基準法の壁倍率は本当に使えないのか?

はい。本当に使えません。46条2項ルート専用ソフトです。HOUSE-ST1にマスクして使えないようにしているわけではないです。ただ、自分で変換して使うのは自由ですが変換ツールはありません。ただしHOUSE-ST1で入力したものを転送すると、壁倍率から自動変換してくれます。あくまで壁倍率だけなので注意が必要です。筋かいの向きなどは考慮されないだけでなく面材で変換されます。当然壁の長さが変わってくればせん断耐力は変わってくるので注意が必要です。

Q3 HOUSE-ST1とかで2項ルートで計算するのとどこが違うのか?

HOUSE-ST1やKIZUKURIでも2項ルートの計算はできます。その場合グレー本準拠の計算方法により、各耐力要素を壁倍率に変換して代入します。WOOD-STでは、壁倍率という概念がないので、そのまま耐力要素を入力できます。壁倍率が定められていない方杖、K形ブレース、鉄骨ブレースなどを耐力として算入出来るメリットがあります。特にブレース類の計算は非常にモデル化が簡素化されており使い勝手が良くなっています。またWOOD-STはグレー本準拠の構造計算ではなく、どちらかというと鉄骨造に近い計算方式で木規準に準拠しています。そのため初めて計算書を見ると面食らうと思います。

Q4 グレー本準拠の構造計算ソフトは不要か?

短時間ですが使って見た感想です。普通の木造住宅を設計する場合、グレー本準拠のソフトのほうが早いですし、確認申請も通しやすいと思います。よって、建物によって使い分けるのがいいと思います。最初の木造構造計算がWOOD-STというのは、鉄骨造から木造に移行してくる構造技術者を除き避けた方が無難だと思います。

Q5 テックワンP3プラスは使えないのか?

現状、使えないようです。k-DBに搭載されているので使えそうなものですが。現状トラス屋根にも対応していないので、使い道も特にない状態です。今後の拡張で使えるようになるといいですね。

Q6 登録されている部材は?

k-DBに搭載されている樹種・金物データは利用できます。ただ一般的な木造構造計算で登録されているような、屋根や床の固定荷重データなどは入っていません。一番最初に登録する必要があります。HOUSE-ST1から転送すると、固定荷重などが転送されるのでこれを利用してとうろくしていくと効率的かもしれません。

Q7 個人住宅は設計できますか?

元となるユーザーインターフェイスがHOUSE-ST1です。また搭載金物もテックワンなど住宅系のものもあるので、住宅レベルの105角などを利用した設計は可能です。というより個人的にそっちのほうが向くのでは?と思います。

Q8 マニュアルは充実していますか?

インストール以外のマニュアルは、ヘルプとPDFマニュアルです。PDFマニュアルは概要と出力例で、構造システムの他のソフトのマニュアルと大差はありませんが、かなり枚数は少なめで簡素なイメージがあります。

Q9 入力するだけで計算書を簡単に出力できますか?

これは比較的簡易といわれてるHOUSE-ST1などと同様ですが、そんな簡単ではありません。少なくともHOUSE-ST1よりは上位グレードのソフトです。操作性の良さは同等ですが、できることが違います。2次部材の計算や基礎の計算も今のところ搭載していませんし、面材の耐力などの自動計算もありません。RC造と異なり構造計算の解説書も少ないので学ぶのも苦労することと思います。メーカーには講習会の実施、マニュアル、サンプルの充実してほしいところです。

Q10 ずばりお勧めですか?

使い道によると思います。大規模な建物や複雑な形状にチャレンジしようというソフトではないと思います。比較的小さめでシンプルな建物で、グレー本では適用できない耐力要素を使いたい場合に向くと思います。木造倉庫、スキップフロアのある住宅、店舗併用住宅など思い浮かびます。まだ分野的に何が得意か?のようなものが確立されていないので自分なりに考えて行きたい方にお勧めします。

WOOD-STファーストインプレッション

46条2項ルートの木造構造計算ソフトWOOD-STが届いたので、ファーストインプレションです。予定通り11月頭出荷でした。初回注文分は皆様の元に届いていると思います。

本当に見分けがつかない外観

WOOD-STの最大の特徴は、従来難しいとされた壁量計算によらない46条2項ルートの構造計算をHOUSE-ST1同様の入力しやすいユーザーインターフェイスで実現したことだ。SS7やBUS-6といったRC造の一貫構造計算ソフトは、昔に比べれば非常に操作性が向上していますが、やはり操作に習熟するのに時間がかかります。その点、WOOD-STは、グラフィカルな画面というだけでなく、HOUSE-ST1で積み上げた操作性を採り入れており、計算部分はともかく操作で戸惑うことが非常に少ないです。画面が似ているHOUSE-DOCやHOUSE-省エネといったソフトと比べてもはるかにHOUSE-ST1に酷似しており、ちょっと見には見分けがつかないくらいです。

また屋根入力、見つけ面積入力、CAD下図機能など主立ったHOUSE-ST1の便利な機能も搭載されています。これらの操作性も同じなのでHOUSE-ST1のユーザーは迷わず乗換、併用が可能だと感じます。

方杖やK形ブレースは表示で再現できる

はい。きちんとモデル通り再現できます。入力設定もシンプルでモデル化しやすいですね。凝ったことができない反面、設定や入力が簡単なのがいいです。

スキップフロアは各階の間に一層配置することができます。HOUSE-省エネのように層を挿入する形です。高さは自由に設定できます。数値で指定するため、グラフィカルに設定できないのが残念ですが、意匠検討が終わっているなら特に問題はありません。

母屋下がりなど立面的非整形、3階上のペントハウス、トラス屋根の解析などには対応していません。平面的な斜め軸には対応していますが形状的には比較的シンプルなものが得意なようです。

ややわかりにくいリスト関連とK-DB

各部材は、ソフト自体に実装されておらず、基本的にK-DBを通しています。K-DBや構造システムのBUSやDOC-RC/SRC、SNAP、MED-3などの構造計算ソフトで共通に利用できる構造系データベースです。メーカーからみれば管理が一元化できて間違いなども起こしにくく良いシステムですし、ユーザーから見ても複数のソフトを利用しているのであればメリットを享受できます。もっとも単体で使う場合、2つのソフトをインストールしなければならないなどデメリットもあります。

WOOD-STは、木材や金物でデータベースを利用しています。そのためHOUSE-ST1のように樹種などを登録する必要はほぼありません。コレは便利です。金物は、テックワンとプレセッター(SUも)を利用できます。わかりにくいのがソフト毎に使えるものが違うこと。例えば、MED-3で使えるテックワンP3プラスは今のところWOOD-STでは使えないこと。

細かいことを考えなければ、細かいパラメーターの入力を少しでもしなくていいのは大きなメリットです。将来性も含め柔軟な対応ができるk-DBに接続できることのメリットも今後でてくると思います。

秀逸なHOUSE-ST1からの変換機能

一番上の画面キャプチャはHOUSE-ST1のデータをそのまま変換したものです。屋根の形もきちんと伝わりましたね。荷重なども再設定不要です。耐力要素は自分で置き換えなければなりません。自動変換したままだと、各耐力要素は、壁倍率を基準耐力に置き換え、その耐力要素全体の耐力として算出します。壁の長さで計算していた人はかなり戸惑うと思います。ただこの方式のおかげで、傾斜によって耐力が変わるブレースや、柱自体に取り付く方杖なども適切にモデル化できます。構造用合板のみ使っている場合は、告示の耐力で問題ないならだいたいの数値として目安になりますが、筋かいも倍率で変換して方向は無視しているので、こちらは危険です。HOUSE-ST1から変換する場合は筋かいを使わない方が無難です。といってもすぐに目安の耐力がわかるのは非常に良く、46条2項の必要耐力に慣れていない人には耐力目安がわかるので非常にありがたい機能です。

各要素の表示を切り替えられるのは便利

HOUSE-ST1を使っていると梁サイズとか表示して欲しいな~と思うのですが、WOOD-STはパラメーターが多いので、常時画面に表示することが可能です。項目もある程度カスタマイズで来ます!!この機能は本当に便利です!!HOUSE-ST1に早く搭載してほしいものです。

計算書もシンプルで見やすい

計算書は、HOUSE-ST1のように画面で見やすい形式です。各項目にクリックで飛べるので見たいところをすぐに見ることが出来ます。計算書内容は見やすくわかりやすいのですが、やや枚数は多め。新しい分野のソフトなので見やすさを優先したようです。応力図は小さな物件なら見やすいですが、ちょっと大きめになると見にくくなるのが難点です。RC造に比べて部材数が多くなりがちなので、今後も改良を続けていって欲しい点の1つです。

RC造・S造の構造計算ソフトを使いこなしている人にとっては見やすいでしょう。木造の新グレー本準拠の構造計算ソフトから見ると、総合的な壁量の表がない(壁量計算がないので当たり前)、金物の引き抜き図がない(フレームで・・・)とか戸惑いますが、1つ1つ丁寧に見ていけば大丈夫です。

改善してほしいところは?

改善して欲しいところは、サンプルがとにかく貧弱です。とりあえずスキップフロアや方杖など入力事例にはなっているものの、現実的な建物モデルではありません。またサンプルは一個しかありません。計算や耐力設定が難しめなソフトなので、できれば3例くらい欲しい所です。

HOUSE-ST1で便利だった機能が一部ないのも気になります。二次部材の計算はありません。計算書のエラー表示機能は貧弱で最初は計算書のどの部分にエラーがあるのか?わからないほど。一応、ST1で好評な伏図にエラーやワーニングの表示は出るのですが。計算書のCAD変換もできないので、補助計算書や、構造図を作るときに不便です。入力モデルの梁伏図と軸組図はCAD出力する機能はあるのですが、これだけだと構造図を描くときに不足感があります。恐らくHOUSE-ST1を元に作ったわけでは無く、一から作ったソフトをHOUSE-ST1に思いっきり似たユーザーインターフェイスを被せたのでしょうから、今後、HOUSE-ST1で好評な機能は搭載していくと思います。

また基礎の計算がないのが非常に残念です。開発はしているようなので後日搭載なのか?オプションなのか、いつぐらいにリリースされるのか?知りたいところです。

今後に期待!!

新製品ということで、これからどんどん発展していくと思います。印象として非常に操作性が良い反面、どうやって設計していくのか?がわかりにくいところがあります。ここはより一層のヘルプやサンプルや設計資料の充実などで補っていただければ、と思います。

まだ機能は不足していると思いますが、現状でもかなり実務に使えそうな手応えです。私も数個モデルを作りましたが、木造2階建ての狭小スキップフロアの構造なら30分程度でモデル化できました。これはST1と同レベルです。個人的には大規模というより、ちょっと凝ったスキップフロアのある狭小住宅や、間口が広いショップなどの構造設計に威力を発揮すると思います。高倍率耐力壁や方杖といった要素はそういったものに親和性が高いと感じます。他の木造構造計算ソフトからの乗換もそんなにハードルは高くありません。ともあれ、新グレー本の構造設計に限界を感じた方、S造やRC造から木造に移行したい構造設計者にお勧めです。

かんたん骨組に鉄骨部材の断面検定機能を追加

あの(どの??)スマートフォン向け応力解析ソフト「かんたん骨組」がVer2.0.0となり、鉄骨部材の断面検定機能を搭載しました!!!!

iOS版・Android版ともにです。最近矢継ぎ早に投入してきますね。有料版のソフトを放置しているふうにも見えます(放置しているのではなく、スマホ版の展開が早いためそう見える)。ちなみに年内に木造の断面検定機能を追加するようです。ストラクチャーといえば木造はあまりやっていないイメージがありますが、twitterなどを見ていると木造への展開も考えているようです。まずフリーストラクチャーとかんたん応力計算に木造を加えて欲しいな。断面計算はいらないから。

最近、どこの構造系ソフト会社も木造を視野に入れているみたいです。未発表ですが、名前だけネット上に流れたアレはともかく、伝統系からCLTまで賑やか。うまく技術者が増えてくれると嬉しいです。

これが進化した新たな楽楽モードだ!!

前回紹介時に、構造ソフトHPに10月末に・・・という言葉があったので見に行ってみた。10月31日の製品情報に確かに「BUILD.一貫Ⅴ」進化した新たな楽楽モードを更新、とありました。

とてつもない期待をしつつ、クリック(大げさ・・・)。

・・・・

地味な画面が続く(内容ではない)。

・・・

・・

BUILD.一貫のユーザーでないので、わからないのか??もう一度読み直してみる。

こういう馬鹿のために「一言で説明すると」と初めにありました。

「保有水平耐力計算を満足するレベルの精度の良い仮定断面を提示してくれる」

そうです。つまり仮定断面自動化!ということですね(早くわかれ!)

木造だと似た機能ってすでに搭載しているソフトもありますが、HOUSE-ST1のように算定してから断面を決定♪みたいなスタンスを取るものがほとんどです。

まあ出来たら便利だろうな~とこの業界入った頃は思っていました。

しかし今では自分である程度考えて構想してからのほうが頭が整理されていて設計しやすい、と思ってしまいます。

精度が高ければ使ってもいいかな、と思いますが、このページのQ2に構造設計者の技術力が低下しませんか?と自虐的な質問もあります。このあたりはさすが構造ソフトです。その回答に必ずしも納得はしませんが、一理あるな、と思います。

面白いな?と思ったのは、基本設計で楽楽モードを使い、実施設計は他の構造計算ソフトを用いることも可能、という点です。ST-Bridgeの実用性はともかく、確かにそうしたほうがいいな、と思うときはあります。フロントローディング的な構造計画ソフトと、構造計算ソフトは別なほうがいいという持論を持つ私からすると、そういった可能性に言及してくれたのは嬉しいです。

さて、肝心のリリースですが、詳しくはホームページをご覧ください!!!ちょっと先ですね。楽しみに待ちましょう。

 

 

 

ARCHITREND ZERO 性能表示ー構造Ver1.1の木造建築物電算プログラム認定

10月31日付けで公開されています。構造計算部分ではなく、性能表示です。

昔は正直使い物にならなかった構造図関連でしたが、今は操作性も良く、チェックも信頼できるものになってきました。変形建物には弱いですが、木造住宅の需要って別に奇抜なデザインでは無く、今でも比較的安価で普通の物の受けがいいです。建築家と呼ばれる一部の人たちの設計が主流になることは今のところなさそうです。

現在、この手の建物の興味は耐震から省エネに移ってきています。時代によって流行は変わるのは当たり前ですが、次は何か?さすがに読めませんね・・・。

HOUSE-ST1 Ver7.5.0.1

HOUSE-ST1 Ver7.5が出荷後の初めての更新です。

主にWOOD-ST転送に関しての修正です。まあ新ソフト相手の転送だから後手に回るのはわかるのですが、まだ出荷していないのに書く必要があるのかな??と思ってしまいます。まあ社内でテストして技術者同士の伝達なのかもしれませんが(汗)。

他にも若干の修正が加えられています。木造構造計算ソフトの購入で、WOOD-STとHOUSE-ST1どっちを買おうか?と思っている人は、まずはHOUSE-ST1をお勧めします。いきなりWOOD-STは、敷居が高いです。HOUSE-ST1についている便利な機能も全部搭載されているわけではありません。スキップフロアや方杖など魅力的な機能も木構造や構造計算の知識がなければ、どうやってモデル化するのか?早晩行き詰まってしまうでしょう。まあお得過ぎるHOUSE-ST1とWOOD-STのセットもありますので(キャンペーンの割引率が非常に高い)両方使う、というのも手です。何せ操作性はほとんど同じですからね・・・。HOUSE-DOCとHOUSE-ST1の違いよりはるかに、操作性など類似していますから。ここまでするなら、将来的には同じインターフェイスで計算スイッチで切り替え・・・のほうがいいような気がします。わざわざなんで分けたんだろう??と思ってしまいます。ちなみにKIZUKURIユーザーがだいぶHOUSE-DOCに流れましたが、他のソフトに比べ乗換しやすいようです。個人的に、KIZUKURIからSTRDESIGNに移ろうと購入した経験がある私からすると、そう感じます。

進化した新しい楽楽モード

構造計算ソフトも使用者に優しいUIを搭載してくるようになり、古くから変化のないソフトは置いていかれる感じがします。ユーザーに下手に媚びることはないと思いますが、使いにくいと思われるソフトが売れる時代ではないですしね。

さて、構造計算ソフトの老舗構造システムでは以前より主力構造計算ソフトに楽楽モードという入力・設計アシスト機能を搭載(プレミアムモード契約者のみ)していましたが、更にパワーアップしたようです。10月末に詳しい内容を公開するようです。最近、勢いのある構造ソフトですが、丁寧な作り込みをしていくとお客もついてきますね。年会費も比較的安価で、多数ライセンスを持つ場合の割引にも対応しているので小規模事務所には非常にありがたいソフトウェア会社です。

 

 

3種の46条2項ルートの木造構造計算ソフトの対応規模

どうやら予定通り?WOOD-STもSEIN木造も11月に発売されるようですが、これでASTIMと3種類の選択肢ができます。その機能などは追々紹介していくとして、今回は、その対応規模について。

構造計算ソフトは通常、対応する規模など制限があります。木造だとグリッド数、RC造なら階数などが多いですね。では、この3本はどうでしょう??

まず、ASTIM。グリッドにとらわれず自由な形状を入力できるのがウリだけあって、建物規模などは無制限です。パソコンの性能に依存するようです。規模的に巨大なものをやることがある設計者はASTIMは安心ですね。

つぎはWOOD-ST。こちらは入力しやすくわかりやすいグリッド形式。最大150×150グリッドです。階数の制限は3階。4階建てはできないことは要注意です。スキップフロアは各階1層ずつです。わかりやすく入力しやすいですが、そのぶん制限は多いです。

最後は、SEIN木造。こちらはSEINのオプションなので、SEINのグレードによって制限を受けます。フルバージョンは無制限です。CEは柱600部材、梁1200部材、LEは柱200部材、梁400部材です。S造などではLEでもかなり大きな建物ができますが、部材数が多い木造ではLEはかなり厳しい制限といえます。ちょっと大きめな建物をやるにはCE以上が必須と考えます(リリース前なのでこの制限が木造に適用されるか???今後変更があるか?は不明です)。

任意形状系との違いは、計算書としての体裁が整うことでしょう。たぶん、FAP-3とMED-3でも同じ事はできますが、あくまでそのインプットとアウトプットの出力は出ても、建物としての一貫した計算書は作れません。その意味では3ソフトとも十分省力化は可能です。あとはやりたいことと操作性と価格で選んでいけばいいと思います。