空き家入居者に補助や持ち主にも改修費

全国的に空き家問題が深刻化しています。本来は財産であるわけですが、核家族化が進んだり、相続問題が発生したり・・・売れなかったり・・・なかなかうまくいきませんね。そして放置されている空き家は防災的にも防犯的にも危険であり、更に深刻化していきそうです。

国も市町村等も黙ってみていたわけではありません。その対策を講じてきました。そして国土交通省は、空き家に入居する子育て世帯や高齢者に最大で月4万円の家賃補助をする方向で議論が進んでいるそうです。また受け入れる住宅の持ち主には住宅改修費として最大100万円配るそうです。早ければ2017年秋開始のようです。それに伴い各自治体でも動きが活発化しており、助成金制度を急ピッチで整えています。

もっともうまく使って身内に・・・なんて考える人も多いでしょうから、その対策も講じなければなりません。ただの古屋だと耐震性など不安なので、耐震性の要素も含んでいかなければなりません。国が予算を付けたことで、現実味を帯びてきたわけで、そのあたりの議論も今後活発化していくと思われます。

本来は国が口を挟むことではないのは明白なのですが、事態が深刻化しているのも事実で、早急に手を打たなければなりません。人口減は今後急ピッチで進みます。住宅産業も構造的に変化を求められます。同じく設計事務所も。経済的成長もあまり望めない中、高齢化が進み、いったいどうなるのか??誰もわかりませんが、打てる手は先に打っておきたいものです。

HOUSE-省エネ Ver3

最近、バージョンアップの間隔が短いな~と思ってしまう建築ピボットの製品群。HOUSE-省エネもあっという間にVer3になって12月に発売となります。お得なキャンペーンは来年3月31日までですので、この機会を見逃しなく!!

さて、販売店向け資料には新機能の詳細が書かれていません。ただ最新の平成28年省エネ基準へ対応しただけなのかもしれません。まあそれは大切な事なのですが。操作性や機能数など他社に大幅に引き離されてしまった現状、どのくらい改善しているのかユーザーとしては非常に興味があります。SAVEシリーズで導入された複雑な形状は概形で入力し数字入力で補う手法も今回から導入されました。モデリングに難があるこのシリーズでは必須機能だと思いますが、早期にモデリングを改善してほしいところです。とはいえ、かなり実用的になったのは事実で歓迎したいです。

建築物省エネ法の施行を見据え、共同住宅などの省エネ設計のほうが注目されています。HOUSE-省エネの上位バージョンであるSAVE-住宅も発売されています。こちらのキャンペーンは来年3月まで延長されたようです。早めに使い慣れておいた方がいいと思いますが、普段個人住宅しかしない人はどちらを導入するか迷いますね。他社と異なり、SAVE-住宅は共同住宅から個人住宅まで。混構造も含め対応しています。その点はメリットですが、年会費がかかること、雑居ビル系はできないこと(SAVE-建築で対応)がネックです。まあ全部できるソフトはないのでしょうけど。個人的には、SAVE-住宅とSAVE-建築のお得なセットがほしいところです(年会費も含めて)。

BIM対応も少しずつ整備されてきています。IFCファイルの読み込みに早期に対応しているとはいえ、もう少し実用性がほしいところ。このあたりもユーザーが増えれば改善されるはずです。構造計算ソフトとの連動もほしいところです(開口部が当たるかどうか?などチェックしたい)。壁式RC造の場合、梁などシビアに設計することがあるので連携したいところです。

若い頃の理想と現実。構造と意匠だけでなかった・・・

この業界に入った頃、なんで構造意匠と分業しているのか?わからなかった。両方やっていた社長の下でやっていたのであまり気にしなかったのもあるけど。私の場合、設計手法も構造も意匠も同様で、書く図面やチェックが異なるだけで基本同じです。

でもそれは効率の悪いことです。恐らく頭の中で両方意識していると・・・やはり限界が来るものです。もちろん天才は別として私のような普通の人間にはね。そして年齢もあると思います。できるだけシンプルに専門化していったほうが長く続くだろうな、と思います。

現在進行形でやっている仕事は、お寺の耐震診断・補強、住宅の丸ごとリフォーム、新築戸建てのプラン・確認が2件、鉄骨造住宅のリフォーム、マンションの意匠設計、事務所ビルの意匠設計、木造の構造計算3棟、確認申請を伴う構造リフォーム、特建調査3棟・・・バリエーション豊か過ぎます。珍しく木造の耐震補強を抱えていませんが(汗)。

そうなってくると効率が本当に悪いですね。今日はマンションの新築のキープランを作って、特建の調査書2棟書いて、木造の構造計算2棟入力で限界でした。納期などの問題で各物件を調整しますが、そうなるともっとゴチャゴチャしてしまいます。世の中の建築家の先生方はいったいどのような仕事をしているのでしょうか??気になります。今週は比較的時間があるので一気に仕事をこなそうと思います。

やはり構造専業でやっていれば良かったな~と思う反面、意外と本設計任せてくれるお客様も多いわけで・・・悩みますね。できることは限られているので、うまく社員構成を考え、スムーズに仕事出来る体制を築くのが私の役目だと思います。頑張らねば。

CLT関連告示等解説書

いよいよCLTの解説書がでましたね。さっそく講習会に行ってきました。満員御礼です。

どこかのSNSに所員たくさんで参加とか言っていた人いましたが、できればみんなに機会を分けてほしいところです。参加したい人たくさんいたんですからね。まあ先着順なので仕方がないのかもしれません。主催者側に配慮がほしかったな~と思います。

さて、この本、意外と良さそうです。まあ住木センターの本だから初版に期待はしませんが(たぶん訂正の嵐が吹くんでしょうけど)。

3、4月に出た告示の解説ですが、構造設計の手法、構造計算書の構成(サンプルあり)、CLTの材料強度、許容応力度、規格、品質。防耐火設計など幅広いです。驚いたのがわずかとはいえ混構造にも言及している点、鉄骨造や耐震補強、在来木造への利用の取り組みについても書かれている点です。まあ読み応えがあるので、講習後ほぼ徹夜で読んでしまいましたが。

まだ専用の構造計算ソフトなどでていませんが、意外と過去のソフトを組み合わせれば計算を省力化できそうです。別にエクセルで作ってもいいのですが、やはりCADライクのほうがわかりやすいですし。構造設計例1(ルート1)の2階建ての戸建て住宅の計算書を見ていると仕様規定を覚えるのは大変なものの、計算自体は比較的簡単です。サンプルなのに、いきなりバルコニーを1.8m跳ね出しているところに、意気込みを感じますね。各階の許容層せん断耐力関連は非常に単純な計算にまとめてくれているので、プラン作成時のチェックは楽でしょう。壁式鉄筋コンクリート造やツーバイフォーをやっていれば、できる形状が限られている分やさしく感じるかもしれません。もっとも実務で必要となってくる形状などでは苦しむかもしれません。仕様規定であるていど縛っているのですが、果たしてこれからどうやって進化していくのか?楽しみですね。

泊まれる本屋?池袋「BOOK AND BED TOKYO」

昨日(2015年11月5日)、池袋にオープンしたBOOK AND BED TOKYO。本棚に埋め込まれたベッドの中で、読書を楽しめるホステルらしい。泊まれる

本屋と謳っているが、別に本は売ってはいない。図書館という名称を使いたくないからでしょうか?カプセルホテルと同じような空間もありますが、まあオシャレです。

宿泊料金はSTANDARDで4500円(税別)、COMPACTなら3500円(税別)から。本好きな私からすると眠れない可能性も。デイタイムなら午後1時から午後7時の間1500円で使えるので、こちらのほうが健康的かな??

あとは混雑次第か??

ITmediaニュースより

実は私も自前の私設ライブラリーを作ろうと思っています。将来的には公開できたら、と思っています。実務で使う建築系の古い書籍を集めています。なかなか集まりませんね。1960~70年代の建築知識とか探しているんですがなかなか・・・。過去の法令集や、昔の建築士試験または試験対策本なども狙っています。意外に利用価値あるんですよ~。雑誌系は広告が非常に重要ですし、法令集などは当時と今を比較する上で非常に便利です。

市街地建築物関係法令通解

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将来、私設の専門ライブラリーを作ろうと思っているのですが、さすがに一気には作れないでしょうから、今から少しずつ集めています。現在は建築関連を中心に集めているのですが、骨董品的価値ではなく、いろいろ昔を知ることで現在も役に立つ「知識」的価値を重視しています。なので電子化も否定していません(著作権の問題が悩ましいのですが)が、古書は実際に手にとってこそ味わいもあるものなのです。今一番欲しいのは建築系雑誌です。昭和時代の建築知識や、建築技術、新建築など譲ってくれる人がいればな~と思っています。

さて、今回紹介するのは私の蔵書でも古いほうに属する昭和5年の、市街地建築物関係法令通解です。建築基準法の前身のこの法令。なかなか詳しい内容は一般人レベルではわからないのですが、この書籍があれば、かなり理解出来ます。読みこなすには古い漢字や言い回しがあるので、疲れますが本当に面白いです。今の法令がなぜこんなふうなのか?など探る上でも建築実務者でも読む価値がありますね。

法体系的には、建築基準法と大きく変わらないのもびっくりしましたね。斜線や構造の規定、用途地域、防火地域・・・今の建築士の方々にはお馴染みの規定が続々とでてきます。といっても第1章は完全に異なり面白すぎます!!

本来なら、市街地建築物法が施行された大正9年のものが欲しかったのですが仕方がないです。入手した物は関東大震災発生により耐震基準が義務づけられた後のものです。まあ構造屋さんですから、それもそれで良いのですが。

そういえば、私もお手伝いしている建築ふれあいフェア2015では、Nさんの強い意向で、建築確認申請の歴史というコーナーがあります。ここには戦前の貴重な資料の写しが展示されます。当時の建築は警察がやっていた(上記写真も警視庁ですものね)とか、建築士の前の資格のようなものとか・・・来てのお楽しみです。9月26日午後2時から28日の午後4時まで新宿駅西口広場イベントコーナーにて開催しています。私も26日と28日会場でお手伝いをしています。是非是非お越しください。

建築士になる人のマナー

今年の一級建築士の設計製図試験の課題は「市街地に建つデイサービス付き高齢者向け集合住宅」です。実はこの課題、従来のものに比べても的が絞りにくく、なかなか適確な事例を探せません。

そこで例年通り受験者が、いろいろな施設に殺到するのですが、建築士試験を行う公益財団法人建築技術教育普及センターのホームページでは重要なお知らせで次のようなことを掲載しています。

【一級建築士試験「設計製図の試験」の受験者の皆様へ】(7月31日掲載)

概要としては施設管理者より、受験者からの見学要請の対応の限界と、礼儀をわきまえない依頼があるなど、苦情が来ているという内容です。

写真の撮り方などもマナーがなっていない人が多いです。ごみ捨てもそうです。施設内での私語、プライバシーの確保などもです。昨年の道の駅でもありましたが、今年は「住宅」ですから特にプライバシーの問題が大きいようです。見学できる施設も限られています。出来たとしても施設の人の負担は大きく、施設側としても得なことはありません。

建築業界自体にモラル・・・というのはともかく、なる前の受験生でこのレベルだと悲しいですね。受験専門学校も見学を推奨しているのも理由の1つでもあるのですが。ちなみに建築士会などでも見学ツアーのようなものを行っています。個別での対応は施設においては重荷になりますので、試験主催者側も警告するだけでなく、そのようなことを踏まえて受験テーマを定め、ルール化して欲しいところです。

とある建築士受験専門学校では、製図試験に向けて外部の学校等を借りるのですが、そのマナーが悪くて苦情がくる、といっていました。やはり受験生のマナーの悪さは見学だけではないようです。どうしても受かりたい!という気持ちはわかるのですが、社会人なのですから、その辺もわきまえて動きたいものです。

 

建築基準法改正の質疑応答集更新

国土交通省ホームページに「建築基準法の一部を改正する法律(平成26年法律第54号)について」というページがあります。ここでは主に6月1日施行の改正建築基準法やその関係告示などが掲載されています。パンフレットなどのPDFデータや講習会のスライドも有り、今回の基準法改正を学ぶのに最初に見なければならないページです(もちろん関係者はご存じですよね?)。

昨日、その質疑応答集が更新されました。皆さんが疑問に思っていることの回答が多く掲載されています。今回は適判やルートなどの質疑が数多く掲載されました。目を通しておきましょう。