100年分8千冊の技術雑誌を集めた「夢の図書館」

本日、クラウドファンディングで応援していた「夢の図書館」の会員証等が届きました。私も昨年使った(ダメでしたけど・・・)READYFOR?のプロジェクトで、100年分8千冊の技術雑誌を集めた夢の図書館。目標額を遙かに超えて1.5倍の金額を集めました。凄いです!おめでとうございます。READYFOR?のページはこちら

子どもの科学などの貴重な古い本を閲覧できるそうです。ここまで集めるのは本当に大変だったと思いますし、本は油断するとすぐに傷みます。きちんと除湿器を運転して保存状態にも気を配っているそうです。

まだプレオープン状態でホームページも未完成状態です。

夢の図書館@DREAM LIBRARYホームページ

でも膨大な古い雑誌のバックナンバーの写真で心が躍る人も多いのでは?

私も建築系の雑誌・古書を集め始めましたが、建築知識もまだ250冊程度ですし、他も集まってきましたが、まだまだという感じです。将来的には建築を志す人達が学びやすく、また建築技術者達が、気軽に集まれるサロン的な存在を築き上げられたらな~とか、シェアハウス的なほうがいいかな~などといろいろ構想を練っている段階です。まだまだ馬車馬のように働かなければならない年齢なので、実現はまだかなり先ですが、先に夢を叶えそうな人がいて、励みになります。

さあ働くぞ~!!

 

木造構造計算のセミナーのお知らせ

公益財団法人日本住宅・木材技術センターのHPに、木造構造計算のセミナー2つが公開されました。

1つめは2月23,24日の「入門 木造の許容応力度計算セミナー」。2つめは3月16,17日の「木造軸組工法住宅の許容応力度設計セミナー」です。

申込み等は、同法人のHPからできます。

一級建築士試験の歴史

意外と建築基準法などの歴史について書かれているHPは多いのに、試験制度の歴史はあまり語られません。というわけで調べてみました。

わかり次第新しい情報を掲載し、最終的には固定ページでまとめる予定です。

今回入手したのは私が生まれる前の昭和40年代のお話。

昭和50年版の一級建築士の試験問題全集(以下同書)という古書は、建設省住宅局建築指導課が監修しているので信頼性は高いと思います。同書では、

・昭和26年から42年までは、「建築計画」「建築法規」「建築構造」「建築施工」「建築設計製図」の5科目について試験が行われた

と記載があります。よって現行の試験に似ていますが、2段階ではなかったことがわかります。昭和43年からは、「学科の試験」「設計製図の試験」の2段階方式に移行したそうですが、この後の4年間は両方式が併用され、昭和47年以降は2段階方式のみとなりました。団塊の世代が多く受験した昭和50年代より前なのであまり情報が入ってこなかったから知らなかったのかもしれません。受験資格もシンプルで二級建築士の場合、今よりも短い期間で一級建築士を受験できたようです。

同書では、昭和45年から49年までの問題と解答、付録として45年から49年の製図試験の問題(模範解答なし)がついています。併用期間は設計製図の問題は2種類存在するようです。つまり同書では、旧試験制度の最後の年の問題は収録されていません。なのでこれより古い試験の情報・古書があれば、取り寄せたいと思っています。

泊まれる本屋?池袋「BOOK AND BED TOKYO」

昨日(2015年11月5日)、池袋にオープンしたBOOK AND BED TOKYO。本棚に埋め込まれたベッドの中で、読書を楽しめるホステルらしい。泊まれる

本屋と謳っているが、別に本は売ってはいない。図書館という名称を使いたくないからでしょうか?カプセルホテルと同じような空間もありますが、まあオシャレです。

宿泊料金はSTANDARDで4500円(税別)、COMPACTなら3500円(税別)から。本好きな私からすると眠れない可能性も。デイタイムなら午後1時から午後7時の間1500円で使えるので、こちらのほうが健康的かな??

あとは混雑次第か??

ITmediaニュースより

実は私も自前の私設ライブラリーを作ろうと思っています。将来的には公開できたら、と思っています。実務で使う建築系の古い書籍を集めています。なかなか集まりませんね。1960~70年代の建築知識とか探しているんですがなかなか・・・。過去の法令集や、昔の建築士試験または試験対策本なども狙っています。意外に利用価値あるんですよ~。雑誌系は広告が非常に重要ですし、法令集などは当時と今を比較する上で非常に便利です。

構造設計者育成スクールMISAの実務経験はなるほど!

構造設計で有名な池田昌弘先生の構造設計育成スクールのMISA。今年も2016年度の募集が始まったようです。

私もホームページなどをチェックさせていただいたりしていましたが、肝心な部分を読み落としていました。

MISAは、実務実習と講義を通して構造設計者を育成する平日全日制で実務者が構造設計業務を通して育成する学校です。校長が直接指導も行う実務実習ではさまざまな構造形式や規模・用途の課題に取り組むそうです。入学するには、出願資格があり、大学を卒業、大学に相当する課程(各種学校、構造設計の実務経験)、ふさわしい建築に関する実務経験、とそれなりのレベルを要求しているようです。

私が「読み落とした」という部分は、この学校が一級建築士事務所登録をしていると言う点。つまりこの学校の実務実習は、建築士試験の受験資格要件の実務経験に該当すると言うことです。つまり建築系大学を卒業し、即この学校で2年間(祖2年制です)学習すれば・・・一級建築士の受験資格が得られるということでしょうか??これは思い付きませんでした。

もっとも設計事務所に就職すれば、給料を貰えて実務経験を積めるわけで、お金を払ってまで2年間学習するというのは正直勇気が要ります。よほど高い目的意識と資金力と時間が必要でしょう。新卒の方はもちろん、もう一度じっくり勉強したい方、社会人になって構造設計をどうしてもやりたい方・・・思ったより間口は広そうです。少人数制のメリットを活かし次世代の構造技術者が育ってくれれば、と願います。

市街地建築物関係法令通解

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将来、私設の専門ライブラリーを作ろうと思っているのですが、さすがに一気には作れないでしょうから、今から少しずつ集めています。現在は建築関連を中心に集めているのですが、骨董品的価値ではなく、いろいろ昔を知ることで現在も役に立つ「知識」的価値を重視しています。なので電子化も否定していません(著作権の問題が悩ましいのですが)が、古書は実際に手にとってこそ味わいもあるものなのです。今一番欲しいのは建築系雑誌です。昭和時代の建築知識や、建築技術、新建築など譲ってくれる人がいればな~と思っています。

さて、今回紹介するのは私の蔵書でも古いほうに属する昭和5年の、市街地建築物関係法令通解です。建築基準法の前身のこの法令。なかなか詳しい内容は一般人レベルではわからないのですが、この書籍があれば、かなり理解出来ます。読みこなすには古い漢字や言い回しがあるので、疲れますが本当に面白いです。今の法令がなぜこんなふうなのか?など探る上でも建築実務者でも読む価値がありますね。

法体系的には、建築基準法と大きく変わらないのもびっくりしましたね。斜線や構造の規定、用途地域、防火地域・・・今の建築士の方々にはお馴染みの規定が続々とでてきます。といっても第1章は完全に異なり面白すぎます!!

本来なら、市街地建築物法が施行された大正9年のものが欲しかったのですが仕方がないです。入手した物は関東大震災発生により耐震基準が義務づけられた後のものです。まあ構造屋さんですから、それもそれで良いのですが。

そういえば、私もお手伝いしている建築ふれあいフェア2015では、Nさんの強い意向で、建築確認申請の歴史というコーナーがあります。ここには戦前の貴重な資料の写しが展示されます。当時の建築は警察がやっていた(上記写真も警視庁ですものね)とか、建築士の前の資格のようなものとか・・・来てのお楽しみです。9月26日午後2時から28日の午後4時まで新宿駅西口広場イベントコーナーにて開催しています。私も26日と28日会場でお手伝いをしています。是非是非お越しください。

二級建築士製図試験終了

受験者の方お疲れ様でした。どうしても受験したら過去を忘れるのが建築士らしく、そのため新試験制度に関してもまったく興味がない大人が多い・・・。しかしそういうふうになりたくないので、毎年注目しています。

さて、今年の課題は「3階に住宅のある貸店舗(乳幼児用雑貨店)」でRC造3階建てという2級では非常に特殊でした。

実は2級の場合、木造よりもRC造のほうが簡単です。ただ再受験組にとっては木造の知識が全く通用しません。そのかわり今年学科を受かった方には非常に有利でストレート合格を狙いやすい年といえます。

しかもRCでも3階建てですから・・・ある意味1級建築士に近い受験内容です。上下を考えなければなりませんからね。2階と違い頭が・・・。

ただ、2級建築士でも3階建て程度までは設計することが多いですから、いい訓練になったと思います。

あと、2級でRCで受験した方々は、1級受験ではかなり有利になります。1級は2級のRC造ほど表現力を問われません。プランニング・エスキースでは1級がはるかに難しいのですが、表記では2級のほうが難しかったりします。よって今回2級を突破した方は、是非将来1級受験してみてください。まあ難易度は桁外れに高いですから2級のようにうまくはいかないでしょうけど。

作図は木造より簡単ですから、合否判定はかなりシビアになりそうです(未完成は少ないでしょうから)。しかもプランは非常に簡単でしたからね。あとは合格発表を待ちましょう。

手のひら芸大10月入学は9月1日から出願可能

京都造形芸術大学の通称「手のひら芸大」と呼んでいる通信教育部の芸術教養学科。通常の通信制大学は、スクーリングというものがほとんど存在するので通信だけで卒業するのは不可能です。しかし近年は「手のひら芸大」を始め、在宅での学習で卒業できるものも出てきています。理由あって大学に行けなかった人、社会人になって学習したいと思っている人、目的は様々だと思いますが、このような学習方法もありだと思います。

手のひら芸大は、PCやスマートフォンがあれば、いつでもどこでも学べることがウリであり、芸術系という珍しいものであり、しかも通信制大学としては学費が安価であり通常の4年制の場合73万円(4年間)、3年次編入であれば39万円(2年間)と比較的手頃です。もちろん留年したら・・・というお約束ですが。専門教育の電子テキストは授業料に含まれます。しかし一般教養のテキスト代は合計3万円程度(電子テキスト)です。電子版があるというのがすごいですね。でも紙のテキストは市販されているものがほとんど(えっ?)なので買って使っても良さそうです。

3年次編入があるのもうれしいです。価格的・時間的メリットがありますので1回普通の大学を卒業してしまった人で学習したい人には適しています。

ただテキストを読むだけでは?と思ったら甘いです。テキストで学んだ物はレポートや単位修得試験があります(このへんは普通の大学と同じです)。レポート提出や試験はオンラインでできるのが強みですね。

本来大学などの学校は、友だちを作ったり、人間関係を磨くなど人あってのものだと思うのですが、純粋に勉強しようという人で環境的に通学や通常の通信教育では無理な方向けなのかもしれません。大学側もそのあたりは理解しているらしく学生専用のSNSも用意されているそうです。このシステムは昔、建築デザインにいた頃もありましたね。現在もうまく運用されているかはわかりませんが、時流にのっとったもので、良いと思われます。

そして10月入学も可能ということで、申込みが始まるそうです。興味のある方はぜひホームページをみてください。

手のひら芸大

 

建築士になる人のマナー

今年の一級建築士の設計製図試験の課題は「市街地に建つデイサービス付き高齢者向け集合住宅」です。実はこの課題、従来のものに比べても的が絞りにくく、なかなか適確な事例を探せません。

そこで例年通り受験者が、いろいろな施設に殺到するのですが、建築士試験を行う公益財団法人建築技術教育普及センターのホームページでは重要なお知らせで次のようなことを掲載しています。

【一級建築士試験「設計製図の試験」の受験者の皆様へ】(7月31日掲載)

概要としては施設管理者より、受験者からの見学要請の対応の限界と、礼儀をわきまえない依頼があるなど、苦情が来ているという内容です。

写真の撮り方などもマナーがなっていない人が多いです。ごみ捨てもそうです。施設内での私語、プライバシーの確保などもです。昨年の道の駅でもありましたが、今年は「住宅」ですから特にプライバシーの問題が大きいようです。見学できる施設も限られています。出来たとしても施設の人の負担は大きく、施設側としても得なことはありません。

建築業界自体にモラル・・・というのはともかく、なる前の受験生でこのレベルだと悲しいですね。受験専門学校も見学を推奨しているのも理由の1つでもあるのですが。ちなみに建築士会などでも見学ツアーのようなものを行っています。個別での対応は施設においては重荷になりますので、試験主催者側も警告するだけでなく、そのようなことを踏まえて受験テーマを定め、ルール化して欲しいところです。

とある建築士受験専門学校では、製図試験に向けて外部の学校等を借りるのですが、そのマナーが悪くて苦情がくる、といっていました。やはり受験生のマナーの悪さは見学だけではないようです。どうしても受かりたい!という気持ちはわかるのですが、社会人なのですから、その辺もわきまえて動きたいものです。

 

木造建築士

昨日は、二級建築士試験(学科)。受験された方お疲れ様でした。私の取引先の息子さんも受験して無事に通りそうで良かったです。試験は受けてみないとわかりませんものね。といっても日頃の成果が出るのがほとんどですから、勉強していなければ落ちますし、勉強して理解度が上がっていれば受かりやすいのはいうまでもありません。

さて、私の事務所では二級受験はいなかったのですが、なんと「木造建築士」の受験者はいます。2級と木造の違いが分からない人(=私)も、一度試験問題を見てなんとなくですが理解できました。

基本的に専門学校出たりした場合、二級建築士を受験するそうです。それは受験者数ではっきりと現れており、H26年度では、2級の受験者数は20788人ですが、木造は492人です。ざっと1/40です。ただ、昔は大工さんが取る資格というイメージがありましたが、今では受験者数の約8割が24歳以下となっています。合格者の平均年齢でみれば、2級の29.1歳を大幅に下回る25歳。実務のみでの合格者割合は、2級が20.8%なのに対し、木造は10.9%。そして驚くべきは、職域別で学生・研究生の割合が、2級の場合13.3%なのに対し、79.5%と約8割とい大多数を占めることです。

できることの違いといえば、木造建築士は300平方メートルまでの木造2階建ての設計監理なのに対し、二級建築士は、RC造、S造もできますし(300平方メートル)、木造も1000平方メートルまでで3階建ても設計できます。木造も木造3階建てが多くなっている都内などでは、木造建築士では範囲が不足気味なのが理解出来ます。逆に二級建築士の要件でしか設計していない、建築士って意外に多くいると思います。特に地方では。一級持っていてもやっている分野は二級・・・ということも十分ありえます。難易度、学歴要件などを考えると二級建築士って一番合理的であり、木造建築士を選ぶ理由が少ないのも理解出来ます。

ただ、試験問題を見る限り、二級よりはかなり簡単です。特に製図はプランニングは必要ないので純粋な製図能力が問われます(二級はプランニングが必要)。また2級製図は木造が多いとはいえ、今年のように鉄筋コンクリート3階建てのような年もあります(個人的にはRCのほうが楽だと思います)。木造製図は、伏図が必要とはいえ、専門学校レベルの作図能力があれば、特に苦戦することはないです。そのため昨年の製図の合格率は71.9%と飛び抜けて良かったのも頷けます。

2級の総合合格率が20~25%程度です。木造は30~40%。やはり受かりやすいので、学生が受験する理由もわかりますね。ちなみに1級と木造は受験日が一緒です。準備期間が長く取れるのもメリットの一つです。2級はレベルが高い・・・と考えている人は木造建築士を受験してみるのも良いかもしれません。