HOUSE-ST1 Ver7.5.0.8とHOUSE-ST1の歴史

HOUSE-ST1がアップデートされています。

軽微なバグフィックスがメインです。

なまあずショップ楽天市場店で販売しているHOUSE-ST1のショップ限定セットは10月から値上げになるそうです。ST1に恋しての技術資料を別売にするか?しないかで最後までもめましたが、結局含めて値上げという形となりました。なまあずステーションも当初よりかなり充実していますし、初心者にはST1に恋してはかなり有効な学習手段だと考えているので、このような結果となりました。既存ユーザーは無料で、追加分を利用することが出来ますし、9月までに購入のユーザーは従来通りの価格なのでかなりお得かと思います。HOUSE-ST1をお考えの方!!是非9月中の購入をお勧めします。

比較的簡単とはいえ、それはあくまで操作面でのことです。計算書を読みこなしたり、追加計算を行う為には、それなりのテクニックも必要です。そんな方のために、なまあずショップではHOUSE-ST1がVer3の頃から、その初心者向けの操作性の良さから、無料の手引きなどを配布していました。Ver3.5は耐震偽装事件もあり大きく計算が変わった頃でしたので、自分のためにも作成していました。今調べたら2007年末に企画し2008年初に、「HOUSE-ST1で始める木造3階建ての構造計算」(有料解説書)、「HOUSE-ST1で始める木造構造計算の手引き」(無料手引き)を発表したわけですから、すでに10年経っているんですねえ・・・。

個人的に名作と思えるHOUSE-ST1はVer4(2009年)かな?グレー本が改訂になり計算しやすくなりました。構造計算始めるには一番良い時期だったのではないでしょうか?この頃は本当に良く売れましたね。初心者向けの構造計算ソフトって位置づけは絶妙でした(メーカーが言っていたわけではない)。操作性もこなれていて扱いやすかったです。

Ver5(2011年)は恐ろしいほどのパワーアップを果たした反面、操作しにくくなり、また消化しきれていなかったような気がします。ただユーザーが求めていたものを積極的に取り入れ、先行するKIZUKURI等に追いつき追い越すかも?と感じさせた意欲作でした。。

Ver6(2014年)は意味不明なバージョンでした。年数が経ったから・・・という部分は仕方がなかったので、メーカーも苦肉の策だったのかもしれません。改正もグレー本の改訂もありません。残念ながらVer5の積み残しもありましたし。当初の私のブログにも「あまり大きな変更がなくブラッシュアップと予想されます」と書かれています。機能的には最大軸数が90から150になったので、これだけは大満足でした。またエラー表示が見やすくなり「おっ!」と思われましたが、意外と見落としが多く早くブラッシュアップして欲しい機能となりました。各新機能の詰めが非常に甘く、トラブルも多めで一部の技術者からはさじ投げされていました。Ver5のうちにもう少し詰めて、満を持して発売されれば評価は変わったしシェアも大きく得られるチャンスではあったのですが・・・。現在使い勝手の良いプロテクト方式にいち早く対応したわけで、そういう意味ではモニュメント的なソフトでした。

Ver7(2017)年は更に混迷を深めたバージョンでした。そう。年数でみればバージョンアップもやむなしなのですが、この年久々にグレー本が改訂されました。そのため半年程度でVe7.5をリリースせざるを得ませんでした。しかもこの年はWOOD-STという上位の木造構造計算ソフトのリリースもあり、ユーザーから見ると本当にわかりにくかったです。そして値上げされ比較的安価、というメリットも薄まりました。何よりも大規模木造というそれほど一般のユーザーが興味がない部分の今日かがほとんどでした。そのため、旧来のユーザーの不満点はほとんど改善されておらず、一部のパワーユーザー離れも発生しました。ただソフトウェアプロテクトが更に改善され、現時点でもこの業界ナンバーワンの使いやすさになりました。出力機能が強化され「使い方を理解すれば」非常に出力しやすくなりました。

Ver7.5はグレー本の改訂によりVer7より無償アップでリリースされました。この時点でVer7だったらな~と感じます。ただVer6と異なり安定度が高く、またグレー本対応箇所に関してはなかなか良い感じで審査者の受けは上々でした。Ver6と異なり、Ver7は完成度は高いわけで、もう少し商品企画やマーケティングやプロモーションの部分で何とかならなかったかな~と残念に思います。

現時点で不満が多いのは、入力をスピーディーに行う為のダイアログ操作や設定画面に無駄が多い点。何かひっかかるんだよね~という声が多いです。操作性が良いから感じるわけで、他のソフトよりはマシなんですけどねえ・・・。そろそろ一から設計し直して欲しい・・・。またCAD変換も不満が多く、帳票をCAD化するよりも、構造図を描きやすいように出力して欲しい(特に金物)との意見が多いです。せっかく色々なCADの入出力に対応しているのだからもったいないです。構造計算してから構造図を描くまでが意外と面倒なソフトでもあります。あと細かいグリッドが拾いにくい・・・とか・・・。

意外と不満点が少ない割にストレスが貯まるものが多いのが悩みの種です。あと意外とCDEXM対応して欲しいという声が多いのは驚きです。他社が対応しているだけに、ということだけでなく、wallstatへの対応ということでしょう。各社あまり良いコンバーターを搭載していないので、良い物を作れば確実に飛びつくと思うのですがCDEXMとwallstatってある意味構造計算ソフトや耐震診断ソフトにとってはガンなんだと思います。

1つのソフトの成長を長年見守れることは嬉しい限りです。もっとも開発者からみると面倒なヤツ!という感じでしょうけどね。生まれたばかりのソフトを今年も面倒をみることになりそうですが、こうやって長年見続けられたらな、と思います。

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