i-ARM Ver1.0.2.7

国産BIMのi-ARMがアップデートしています。既に他社のBIMは完全に実用域に達していますが、i-ARMは未だ、という感じです。ただ実用域には達していても、使える人間をかなり限定している既存のBIMは労働環境の変化とともに、過去の遺物になりつつあるのも事実です。人間の能力が一気に下がってきている現環境下において、多機能すぎるソフトは使える人間を限定してしまいます。またソフトに合わせて設計を行うようになると意外にも創造性を損ねてしまうのです。

そんな環境下でi-ARMはどう進むべきなのでしょうか?当初は純粋に国産のBIMとして開発されていたはずですが、リリース時には機能不足で実用にはほど遠い印象でした。それはメーカー側もわかっていたはずで、苦し紛れにDRA-CADやLABやSAVEなど実績のある計画系の機能を採り入れた、のかもしれません。意外なのは、主力の構造に関しての機能を投入してこなかったこと。これは構造システムと建築ピボットと一応分けていることと関係があるのでしょうか??BUSなどの構造系ソフトとの連携だけを考えて作っていれば、早期に完成度の高いシステムが構築できていたはずです。

おそらく動作の遅さ、長年のバージョンアップにより基本設計の古さが否めないDRA-CADの3次元部分の置き換えを狙ったのだと思います。しかし未だにDRA-CADは3次元部分も毎年アップデートされ続けています。もしi-ARMが当初の予想のような本格BIMになっていれば、DRAは2次元だけになっていたかもしれません。比較的簡単に予測できるこの流れは、i-ARMを構造寄りにすることを妨げたのかもしれません。そしてその判断は正しく、あの時点ではBIMの完成度はそれほど高くなくギリギリ勝機はあったのかもしれません。

現在のi-ARMのメーカーホームページは既に本格BIMの実現は諦めたかのようなキャッチフレーズ「建築設計の各種検討と確認が行えるシンプルBIM」が寂しく掲げられています。同社の他のソフトとのハブのような関係・・・を目指しているように見えますが、既に重複する機能などがあったりして、かなりの部分をi-ARM単体でこなす方針になっているように感じます。こうなるとモデリングできる計画ソフト、となり、コンセプトとしてはLAB-SSにかなり似てきています。こうなると各モジュールをi-ARMという基本ソフトにオプションで加えられるようにして、トータルプラットホーム化したほうがしっくりきます。省エネ、斜線、天空率、日照・日射シミュレーション、省エネ、構造・・・使いたい機能だけ買っていき、基本部分は非常にシンプルに・・・。

我々は仕事で使えるソフトを望んでいます。価格も重要ですが使えなかったら意味がありません。木造の建築CADのアーキトレンドは、いつも高額すぎると批判されますが、それでも売れ続けています。それは仕事で使えるからです。もちろんどんな人に使って欲しいか?も大切です。標的がある程度はっきりしていないと今は売れないと思います。しかしBIMは建築にとって基本的な部分。ある程度の人に支持をもらわないと本当に意味がありません。

CADもBIMも終わって早く次のステージに行かなければなりません。それはソフト会社が、ということでなく設計者が・・・ということもです。頑張らねば。

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