WOOD-STで忘れてはならない設定10

いろんなところで話題になるWOOD-ST。木造構造計算ソフトなのだが、構造ルートではなく、46条2項というニッチな分野のソフトでただでさえ、できることなど説明しにくいのですが(汗)。少しずつ売れているみたいで何よりです。

このソフトHOUSE-ST1を使っている人と、そうで無い人で習熟しやすさはかわらないと思っていたのですが、そうではないようです。特にHOUSE-ST1の完成データを持っているとWOOD-STに転送して、簡単に計算データが作れるからです。なのでもしHOUSE-ST1のデータがある人は転送してデータを試してみてください。無い人はある人から貰って(・・・)試してみてください。荷重データとか面材データとか自動で変換されていて楽ですよ!!木材データや金物は変換されないので自分で設定するので違いもよくわかるでしょう。

その上で忘れてはならない設定10をかきます。

その1 なにはともあれ印刷設定

まずは印刷設定です。このソフトは印刷時に印刷できる帳票を指定できません(そのうちできるようになると思うのですが)。なので最初に印刷項目をすべて印刷するように印刷設定で修正しましょう。よくわからないのですが、初回起動時には断面計算結果の表が印刷されない表示になっています。それをONにしましょう。

その2 同じく印刷設定で検定計算出力を出力数指定へ

最初は指定した部材となっています。まあ他の設定で全数計算は可能ですが、やはり検定比が厳しい部材をソフトにピックアップしてもらったほうが最初は便利です。そこで出力数指定にすべて切り替えましょう。出力数は建物規模に応じて指定しましょう。

その3 環境設定でデータ保存用フォルダを指定する

最初はマイドキュメントのWOOD-STV1というフォルダのdata内に格納されます。現在はNASやクラウドファイルと同じフォルダに保存する人も多いと思いますので、そのような場合はフォルダを予め指定しておいた方が良いでしょう。また自動保存ファイルを作成するは15分ですが、普通はもう少し短め(5分程度)にしておいたほうがいいでしょう。

その4 テンプレートの作成

WOOD-STは、テンプレートファイルがないのですが、別の物件データから積載荷重や面材壁リストなどインポートできます。これはこれで非常に便利ですが、最初の頃は物件がないのでできません。そこで物件を入れる前に、それらを登録したファイルを作っておき、テンプレート代わりに使うと便利です。特にリスト系は頻繁に変更する、ということはないので、最初に作っておきましょう。HOUSE-ST1を持っている人は、荷重系を転送できますので、転送してからWOOD-STで編集!というのが賢いやり方と感じます。

その5 計算条件の設定

構造計算ルートは自分が計算するであろうものを予め設定します。私の場合はルート2はあまり興味がないのでルート1にしています。剛域考慮、剛床仮定は自分が計算するものによって変えると思いますので予め設定しておくと安全です。燃えしろは意匠計画が定まっているのであればわかりきっているので最初に設定しておきましょう。検定比は最初は安全に検討するため1.0から変更しておきましょう。そして最後に計算する部材を全部材に切り替えておきましょう(重要)。

その6 柱の断面計算条件は、断面欠損に注意!

割増率や各係数は後で設定でいいです(最初からわかるなら先にしてもいいけど、結局後で設定し直すことが多いので)。断面欠損が初期では「しない」になっているので断面欠損が多い工法の場合は最初から指定しておきましょう。「する」に切り替えて、各低減係数を入力します。

その7 梁の断面計算条件も断面欠損に注意し、たわみ制限値を設定する

梁のほうが柱より断面欠損が多い傾向なので注意です。スパンや金物などから適切に不利にならない程度の設定にしておきましょう。たわみはスパンなどから適切に制限値を変更しましょう。狭小の場合は気にしません!という方も多いと思いますが念のため。

その8 柱・梁断面リストは、通常の木造住宅とはちょっと異なるので注意

柱は2種類程度、梁は各サイズ毎に設定する必要がありますので、あまり多くの梁サイズは使いたくなくなります。樹種等の指定で強度は自動設定されますから楽ですけど。この部分は良く使う部材は予め登録しておきテンプレートに納めておきましょう。

その9 端部接合部リスト

なんだかんだいって一番始めにつまずくところです。特にリストに説明がでないで製品名と型番だけでるので面食らいます。とりあえずk-DBを起動して内容を確認しましょう。そのうえで選択しておきましょう。金物工法を使わない場合も設定は必須です。最初は剛接合がデフォになっている場合が多いので通常はピンに変更したものを用意しておきましょう。半剛接合でバネを設定したい場合は回転剛性をここで設定します。設定項目がややわかりにくいので、クリックして変更出来るものを予め掴んでおきましょう。

その10 面材壁リスト

これは非常にシンプルでせん断剛性と短期許容せん断耐力のみですが、それをどうだすか?がわかりません。私はもくツールVer6.5で作成した、面材変換ツールで変換しています。木造の耐力壁と違って長さの感覚がまったく違うので、自分で変換ツールを作っておいたほうが無難です。長さ毎に違うので、最初は910や1365、1820などよく使うものを登録しておいて、それで駄目な場合に後から登録する、というのがいいでしょう。その後の木ブレースリストから床組荷重リストまでも同様に設定します。最後に保存をかけて自分なりのテンプレートファイルを作成して活用しましょう♪

これだけ出来ていると、ある意味HOUSE-ST1よりも簡単にデータ作成ができます。計算も全部してくれるし検定比が高い危険部材から部材計算を出力してくれるので便利です。ちなみに軸は斜め軸も軸組図を印刷・表示は印刷設定で行うので、モデルを入力した後に設定しましょう。

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