EW-M770TとMFC-J6995CDW

インクジェットプリンターも成熟した・・・といわれて久しいのですが、この2つのプリンターは売れ方によっては今後のプリンターのビジネスモデルや開発期間、スタイルなどに大きな影響がでそうなほど、画期的なモデルです。どちらも技術的には目を見張るようなものではなく驚くべきことも少ないのですが。

まずEW-M770Tは、エプソンの大容量インクタンク搭載のいわゆるエコタンク搭載プリンターです。過去に出したものは海外仕様のようで日本の市場にはマッチングしたとは言いがたいものの、付属インクでかなりの量の印刷ができ、ランニングコストが異常に少ないことから話題を呼びました。しかし売れ筋・・・とはなりませんでした。そこで登場したEW-M770Tは、日本向けの仕様にしたモデルで、インクも非常に入れやすく、給紙などのハンドリング、印刷品質などにもこだわった機種となりました。従来のエコタンクに比べてランニングコストは悪くなりましたが、それでも大量に印刷するユーザーにとっては魅力的です。廃インクタンクをためるメンテナンスボックスはユーザーが交換可能で、予備もついているという充実度。これで心置きなく印刷できるというものです。特に写真印刷を大量に行いたい人には魅力的な機種になったのではないでしょうか?写真品質は4色インクながら、そこそこで低コストで印刷できる利点を重視するなら十分にアリです。家庭用の機能も搭載されていて、無線LANに対応するのはもちろん、黒は顔料になり、ディスクレーベル印刷も対応、背面手差給紙、自動両面印刷・・・・比較的高機能なのも魅力です。

MFC-J6995CDWはブラザーのA3複合機。キャノンは置いておいてもエプソンに比べてもA3機に思い切った機能を搭載しています。大型の複合機に遠慮がないからでしょうか??

ようやく全色顔料インクになり、普通紙での印字品質向上を図っています。ビジネス機はこちらのほうが良いと思います。タンクが大きくなり、モノクロランニングコストは1円を切り、カラーも4円と、EW-M770Tほどではないけど、非常に安価です。これなら大量印刷も安心ですね。なにしろカラーで1500枚、モノクロに至っては3000枚も印刷できるインクカートリッジは魅力的でしかないです。そのうえ節約モードを標準で搭載していて、ドラフト印刷に威力を発揮しそうです。トレイがとにかく充実していて上段250、下段250と非常に容量の大きいものを搭載しています。紙の種類を変えて入れられるので便利ですし汚れません。おまけに後部に多目的トレイがついており、こちらも100枚可能です。なんと角2封筒をサポートしておりそれだけでも魅力的です。高速プリント、両面同時スキャン、原稿サイズ自動検知など高価な複合機と同様な機能をも搭載しています。

どちらの機種に言えるのが、販売価格が高いことです。これでランニングコストも高かったら意味がないのですが、この二機種は非常にランニングコストが安く魅力的です。安価なモデルを壊れたら買い換える・・・というモデルではありません。メーカー的に見たら売れる台数も減るのであまりおいしくない話しですが、この額のプリンターをユーザーが受け入れてくれたら、売り方も変わってくると思います。売れればバリエーションも変わってくるはずで、写真専用の小型高耐久プリンターでインクがエコタンクとか(本体価格高そうだけど需要ありそう)、A3専用モノクロプリンターでタンクが異常にでかいもの、など出てくるかもしれません。

メーカーが商品開発しているのは確かなのですが、それは常にユーザーの声と、販売実績により左右されます。この路線がいいな、と思ったら実際に買って使ってみましょう。プリンターインクの高価格に不満を唱えているだけでは、何も変わりません。

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