屋根構面の詳細計算法の罠

構造用合板の耐力壁や、根太レス床などでは詳細計算法で計算した数値を一貫計算ソフトに入れて計算している人も多いと思います。

しかしながら一番面倒なのは、タルキや合板で構成された屋根面の詳細計算でしょう。新グレー本を見る限り労多くして益無しのようなので、できるだけ回避していました。

しかしそうも行かないケースもあるので、やってみました。

新グレー本の計算例にある通り、非常にシビアな結果が待っています。特にスパンを飛ばして(2mくらい)、せいの大きなタルキを飛ばすとエライ目にあいます。

今回の計算では、5寸勾配で45x105、スパンは1820で仕様は通常レベルで押さえて計算したら転び止めがあっても1.2程度にしかなりませんでした。5寸で45×90までなら

転び止めありで1.96になるので、エライ差です。釘ピッチなどで一気に上がる床や壁とはレベルが違います。また普通にやる場合はグレー本仕様のほうが甘い場合も。

これは、新グレー本にも書いてあるとおり、屋根面材釘のせん断で粘る前に、タルキと軒桁の接合部が破壊する靭性の低い破壊モードになるためです。

タルキと軒桁の接合部を強化して(これが住宅レベルでは難しい)せん断耐力を向上させる工夫をしてから、面材釘の設計を・・・わかっちゃいるけど、難しいです。

2017年版の新しいグレー本では、この点を顧みて、新たな方法で向上させる手法を掲載しているそうです。

詳細計算法にしろ仕様にしろ安全に設計できる方法なら、別に構わないです。実際この部分が壊れて大変な目にあったという話しはあまり効きません。

住宅レベルではもう少し柔軟に対応してくれたらな~と思います。

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