HOUSE-省エネ Ver2ファーストインプレッション(前編)

10月5日に、株式会社建築ピボットの戸建て住宅向けの省エネ計算ソフト HOUSE-省エネVer2が発売されましたのでレビューします。

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まず一番変わったのは、ライセンス認証方式。HOUSE-ST1などではお馴染みです。USBプロテクトが不要で手軽になりました。ソフトが到着したらインストールし、ライセンス管理ページにシリアル番号を登録する必要があります。ちょっとわかりにくいですが、説明書がついているのでできると思います。私の場合、HOUSE-ST1で登録しているので、HOUSE-省エネ Ver2で2本目となりますので、スムーズです。

起動時にライセンス認証してソフトを起動します。設定で終了時に自動解除も選べます。HOUSE-ST1でだいぶブラッシュアップしたので使えるようになりました。ちなみにBUSシリーズも同様のシステムになりました。

HOUSE-省エネは、木造住宅だけでなく、鉄骨造や鉄筋コンクリート造ができるのが最大の特徴です。また混構造にも対応しています。この手のソフトで木造以外を選べるものは少ないので、大きなアドバンテージになっています。操作性も同社のHOUSE-DOCやHOUSE-ST1と同様にグラフィカルでコマンドの少ないユーザーインターフェイスで非常に操作しやすいです。逆にF1ヘルプがない、HOUSEシリーズ間での操作性の差異など、残念な部分も新バージョンに引き継がれています。また同様のダイアログ同士なのに挙動が違ったり、若干ちぐはぐしていますが、実用には問題ありません。

さて、現実的に使う上でのVer1の問題点とVer2での改善を確認しておきます。

Ver1でユーザーからの不満点としては、

1:申請に使う、計算根拠となる図面の自動出力機能がない

2:あらかじめ計算に必要な断熱材などの情報がはいっていない

3:複雑な形状の入力がしにくい

この3点が圧倒的に多かったです(某ショップ集計)。逆にそれ以外の完成度が高いと言うことでしょうか?

1は、新たにCAD出力機能を搭載しました。CADは、DRA-CADだけでなくJWWやAutoCAD出力も可能で便利です。

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上図は、JWWで出力したのですが、カラーでグラフィカルに出力できます。プラン毎に出力出来ます。外皮と室用途の平面を出力出来ます。ただし、屋根面や立面など、ユーザーが本当に欲しかった出力には対応しておりません。この部分の問い合わせが非常に多かったので残念です。でも平面だけでも対応し、しかも窓のサイズも出力されますし文字移動なども設計者ができるようになったので一歩前進です。立面、屋根などは次回のアップデートに対応して欲しいところです。

2は、層構成リストがパワーアップしたのでだいぶ便利になりました。ただ商品名で登録したい場合は、自分で登録しなければなりません。ただし層構成リストが充実していますので、それを参考に登録すれば良いので、Ver1よりだいぶ楽です。備考欄があるのが意外と便利で使いやすくなっています。プリセットリストは、木造軸組だけでなく、ツーバイフォーや鉄骨造も揃っていて切り替えられるので非常に便利かつ迷いのない良い方法だと思います。どっかの会社のようにメーカー断熱材をダウンロードできば・・・というのは贅沢でしょうねえ。

3は、ほとんど進化していません。共同住宅の省エネ計算ソフトのSAVE住宅系から作られているので、仕方がないのかもしれませんが、戸建て住宅の形状は複雑です。一応頑張ればある程度の形状は作れますけど、モデリング機能はかなり不足と判断せざるを得ません。マイホームデザイナーから読み込めるのも平面形状ですしもう少しがんばって欲しいところです。そのうちBIMから形状を落とし込めるようになるのかもしれませんので、そちらも期待です。

若干辛口になりましたが、このソフトの良さは、手軽に誰にでも省エネ性能を計画段階で推定できるところにあります。図面が完成してからでないと計算できないアーキトレンドなどと異なり、ある程度ざっくりの段階でも算出できるので計画段階では重宝します。後編は、実際に物件を入力してみて、現状のHOUSE-省エネのポテンシャルを紹介したいと思います。

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