DRA-MAC

DRA-CADは、今でこそWindows版のみでしたが、開発当初はPC-9801向けでした。意外に知られていませんが、DOS/V版(1993年頃)もありました。そしてMac版もあったんですね。名前はDRA-MAC。なんのひねりもない名前ですが、現在の状況から考えると、当時のソフトウェア会社は大変ですね。たくさんの対応環境がありましたから。今はWindowsかMacかぐらいですから。

DRA-MACは価格は19万円。Macintosh LC以上で13インチ以上のディスプレイということで、当時としてもローエンドでも動いていたことがわかります。データ精度は2バイト整数、レイヤも200枚と98版と同等。DRA-CAD2の資産を継承し、ファイル形式MPPと完全互換を実現していたそうです。MAC版らしくPICTデータの切り出し、取り込みもできました。画面構成もなかなかよく、今見ても、そのあと進化していたら面白かったんだろうな?と思います。

このあとの時代の急激な変化は皆さんご存じの通り。1995年にはWindows95が発売され、その後Windows一色の時代が長く続くことになります。その間に、PC98シリーズもなくなり、他の系統のパソコンも見なくなりました。MACはかろうじて生き残りましたが。この状況はスマートフォン、タブレットが普及する近年まで変わりませんでした。その間にソフトウェアメーカーがおかれた状況も大きくかわりました。老舗ソフトメーカーの中には、新たな環境(スマートフォンやタブレット)で戦うことをためらう企業もありますし、逆に積極的に乗り出すケースもあります。しかし人的資源が1990年代に比べても厳しい現在を見ると、そうやすやすと参入できるものでもありません。主戦場は、すでにWindows上ではないわけですし。ゲームだってブラウザベースでできるものに主戦場は移っています。業務用ソフトウェアもそうなる可能性もでてきます。Windows化に遅れて、メジャーだったソフトやメーカーがなくなってしまった事例はたくさん見てきましたからね。松、1-2-3などなど。

そんなことを思い浮かべながらDRA-MACのパンフレットを改めて見ると、やめる決断は正しかったのかもと思う反面、今度はAndroidやiPadなどのアプリに参入すべきか??ということは一応考えておいたほうがいいのかな??と感じます。

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