DRA-CADのオーバーレイ、串刺し、重ね合わせ表示

DRA-CADで質問が多いのが、上の3つの機能の違い。私も勘違いしていた部分も多かったので、ちょっとだけ解説。

「オーバーレイ」と「串刺し編集」はDRA-CAD7~8の頃に登場した比較的新しい兄弟みたいな機能です。メーカーはオーバーレイをチーム作業(コラボレーションワーク)の支援としてオーバーレイを捉えていますが、別に1人でも使えます。

DRA-CADのオーバーレイは、今、開いているCAD図面に、他のCAD図面を重ね合わせて表示する機能です。下地としている図面は見えているのでチェックしやすいですし、下地ファイルは編集できないのでデーターの安全は確保されています。またピックも出来ますので便利です。JWWの場合、レイヤグループを使ってオーバーレイのような機能を実現していますが、あれは同一ファイルであり、編集も出来てしまいます(もちろん表示レイヤにしてしまえば参照のみになる)。別ファイルが、しかも複数ファイルを利用できるので、JWWよりも柔軟に対応できます。

一方、串刺し編集は、今、開いているCAD図面に、他のCAD図面を重ね合わせて一度に編集します。参照しかできなかったオーバーレイに対し、編集ができるので便利な反面、怖い部分もあります。意匠図を書いて、設備、構造なども別図面を完成させた後に、間取りが変更になった場合など、串刺し編集で間取りをいじってから・・・とすると効率的です。現在は、DWGやJWWも手軽にオーバーレイできるので、元のファイル形式を保持したまま編集できます。

図面比較は、2つのCAD図面のデータを比較し、違いのある部分、同じ部分を自動的に抽出します。図面比較は2つしかできませんし、機能はシンプルですが、赤色と青色で表示して見やすい上、1つめのファイルのみ存在する図形を抽出することも可能で、オーバーレイや串刺し編集よりも手軽な機能です。この機能もJWWファイルも比較できます。特にDRAの操作に慣れていなくても出来ますので、JWWユーザーにはお勧めの機能ですね。

他に、連動表示というものがあります。これは指定した図面の同じ範囲を連動して表示します。平面図と構造図を連動させておけば、平面図で部分拡大すれば、構造図も同じ部分を部分拡大してくれるので、非常に重宝します。ただし解像度が高い大きなディスプレイ向きです。左右で表示しますから。

個人的には好みのものを選択できるので良いのですが、どれも中途半端な実装のような気がします。連動表示や図面比較はシンプルでコレで良いと思うのですが、串刺し編集はさすがに機能不足です。あまり細かい作業ができません。まあ特性を活かして、いざというときに使う、というのが正しい使い方でしょうか??オーバーレイは機能にまとまりがなく、もう少し方法があったのでは??と感じてしまう残念なインターフェイスになってしまっています。まあ慣れの問題ですし、この機能群があることで、DRA-CADのCADとしての魅力を大幅に高めているのも事実です。作業効率も上がりますし、JWWユーザーからみたら一番魅力と感じる部分ではないでしょうか??

3Dでこのレベルの機能追加が近年少ないのが残念ですが、実際は2Dがメインですからね。BIMだって、未だBIMだけですべて(BIMソフトという意味ではなく)解決するというわけではありません。まだまだCADは必要です。ARCHICADやGLOOBEを持っている人でも、このクラスのCADは魅力に写ると思います。

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