DRA-CAD LEからDRA-CAD12への乗換の注意点

昔と異なり、DRA-CADは便利な機能が増えましたが、そのせいで不便になっていたり、???になることがあります。

現在のDRA-CADは旧バージョンからのバージョンアップで、過去の環境を引き継ぐことができます。環境移行ツールがあり、実行すると環境移行が完了する仕組み。

自動的ではない!というのは、新バージョンでの新機能との兼ね合いで一から環境を作り直したい!人もいるでしょうから、個人的には良いと思います。

しかし注意点があります。あまり数は多くないはずですが、LEからフルバージョンのDRA-CADへ乗り換えようとすると、LEの2Dの環境が上書きされます。そのため3Dに必要なアイコンが削られてしまったりします(涙)。今回、DRA-CAD12LEからDRA-CAD12へ環境移行を実行したのですが、アイコン類が2Dになってしまったので慌てました。なにせ3Dのスナップはできないし、クイックアクセスバーで2D、3Dの切り替えすらできないのだ!!もちろん設定で追加することができますが。どうもDRA-CADのプログラマは視野が狭いみたいです。フォローするなら、ほとんどいないし苦情も出なさそうな部分ですので別に構わない!といえば構わないのですが。しかも環境移行ツールだから、そのまま環境を持って行っていること自体、当たり前といえば当たり前。でもアラートで注意喚起したり、3D命令を後追いで追加する機能などあっても良い感じです。まあ間違いなく「ほとんどの人が感じない」ことでしょうけど。他社ソフトもCADに限らずLEとか機能限定とか有る場合、案外この手の現象にぶち当たります。基本同じソフトですから難しいのかもしれませんね。]

DRA-CADには厳しい私ですが、ちょっと考え直したことがあります。CADって2Dでほとんど済むため、LEでいいじゃないか!と思っていました。ただDRA-CADのLEはキャンペーンでも実売8万円ほどで、価格的には手頃ですが、2DCADとしては異常に高いのです。もちろん建築系でベストセラーで機能も高く、バージョンアップも確実にしてくれる安心感はあるのですが(バージョンアップ間隔が短くなったことは置いておく)、割高感は否めません。それでもフルバージョンのDRA-CADが20万円近くするから、見た目割安に見えてしまっています。

一方フルバージョンのDRA-CADは、LEに比べ3D機能が付きます。その3Dがほとんど使われていない実情から、フルバージョン不要論が出ていることも事実です(一部ヘビーユーザーは除く)。レンダリングは遅いし、モデリングは独特すぎます。LEに比べメリットといえば、簡単住宅3次元(誰か使っているのだろうか?)、BIMのIFCファイルの対応、日影図・天空率への対応などがあります。正直どれも魅力薄なので、LEで十分という声も頷けます。

しかし、よ~く考えてみれば、2DのCAD機能なんてどのCADでも完成度が高いわけで、別にDRA-CADでなくても構わないわけです。多機能とはいえ、DRA-CADユーザーでその多機能を存分に使いこなせている人はあまり多くなく、多くは基本機能+アルファで十分と考えているようです(それだけ基本部分が優れている)。ですから、逆に3Dモデリング部分をどう使うか?どう使えるか?がこのCADの選択のポイントとなるはずなのです。しかしながら近年のアップを見る限り、やはり売れているLEに傾倒しているのか?3Dで魅力的な機能を搭載することが減ってきています。レンダリングはモデリングよりも使う人が少なそうなのに、機能アップしているのは趣味にしか見えないときがあります(まあ特徴的ではありますが)。モデリングは独特ではありますが、それなりに使いやすく建築を良く考えています(別に建築以外にも使えますが)。床とか柱とかの表現があるのは建築CADならではですし、東西南北で表現するのも新鮮です。表現が建築ライク、といってしまえばそれまでですが。一方、近年マシンパワーを活用した視点の自由度は明らかに劣るのですが、逆に画面を固定しやすいので便利なこともあります。現在、開発中の3D構造図もDRA-CADを使って開発しています。正直2DCADと3Dモデリングソフトで十分(つまりJWW+SketchUPとか)なのですが、やはり操作の一貫性、同一ファイルでの取り扱いしやすさなどメリットが多いです。反面VectorWorksほど2D3Dの連続性がないのも事実ですが、VectorWorks相手なら価格的にはかなり下回るのも事実。メリットは十分あるのです。

BIMが最近は安いのも事実ですが、結局CADを必要としています。RevitだってAutoCAD LEがやっぱり欲しいです。そう考えると、しばらくはVectorWorks(ややBIM化してきているし)やDRA-CADみたいな2Dで十分使えて、3Dも使える建築系CADというのは貴重ですし、設備投資のバランスからしたら悪くありません。建築設計をやっている人間にとっては一番触っている時間が長いソフトですから、必要なものに投資するのは当然のことです。

それを考えるとDRA-CADは思い切ってレンダリングを別売にし、15万円を切った価格帯になるといいな~と感じてしまいます。12Previewでレンダリングの悲しさ(遅さではない)を見てしまったので(爆)。どこかのメーカーみたいに自社開発を諦め、他社から調達♪というのも、あながち間違った選択とはいえないようです(あれはとてつもなく凄いですからね)。

[`evernote` not found]
LINEで送る