HOUSE-ST1の風圧力の計算注意!(特にkizukuriユーザー)

 とある方のHOUSE-ST1の計算書とデータをチェックしていたら、入力値と出力値が違う・・・と思ってメーカーのQ&Aや解説などを読みながらチェック・・・。するとST1の風力係数の入力方法とkizukuriの風力係数の入力の仕方、計算方法は似ているのですが、計算結果が確実に異なることがわかりました。たぶんこの方kizukuriユーザーなのでうっかりしていたんでしょうね。
 kizukuriの場合、風力係数を0入力しておけば、後は屋根勾配から自動計算してくれるモードを搭載しています。複雑なときは自分で計算して入力することができます。HOUSE-ST1の場合、昔は自動入力のみ!という乱暴な時代もありましたが、現在は手入力もできますし、自動入力もできます。ある意味kizukuriと似た操作性になっています。しかしながら挙動が全く違うのです。
 kizukuriの場合は屋根形状の選択と勾配で自動計算を行います。なので、おかしい!と思ったら手動計算に切り替えて行います。まあたいてい自動計算なんでしょうけど(私の場合はあまり自動計算を利用しません)。HOUSE-ST1の場合屋根形状のパラメーターがないので、勾配だけ入れても無意味です(じゃあ書くなよ・・・)。屋根形状係数の自動計算はX・Yのうち小さい方の勾配で計算するそうです。そのため片流れや切り妻の場合X・Y共に同じ勾配を入力しなければならないそうです。ちなみにこれはメーカーの回答でQ&Aのページにも掲載されています。しかし・・・なんだかその通りなら切り妻はおかしなことになりませんか??もちろんこの解説はおかしいです。
 そこでY方向4寸勾配の切り妻で自動計算をかけると・・・つまりXは勾配ゼロ(kizukuriと同じ方法)、Yは4と入力。すると風力係数はそれぞれ0.5と0.62です(涙)。もちろん切り妻なので1.2と0.62が正解なのですが・・・。ではQ&A通りに同じに入れると・・・。当たり前ののように0.62と0.62(寄せ棟ですね・・・)になります。う~ん。切り妻はやっぱり自動計算はできないのかな??最近のバージョンではkizukuri同様に手計算で入れていたから私は気がつきませんでしたけど・・・。
 よくわからないけど、少なくともkizukuriと挙動が違うのは確か(別にkizukuriを擁護しているわけではない)。やはり計算書はきちんとチェックしていかないと。構造計算ソフトの出力なんて見たことがない!という木造設計者は多いですけど、要注意です。
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