告示を守っていない2×4

 耐震診断をしていると、2×4住宅(ツーバイフォー・枠組壁工法)の耐震性が高いことが理解できる。といっても古めの建物のこと。新しい建物はそれほど違いはない。理由は、ツーバイフォーは日本に導入された当初から、構造用合板と石膏ボードといった面材で作られているので、耐震診断で耐力が出やすいのだ。そのため診断時は図面だけでやってしまう業者さんなどがいます。まあそれでもそれほど間違いがないのだが、釘ピッチは注意が必要です。
 最近、調査したツーバイフォーは釘ピッチがバラバラです。石膏ボード耐力壁はピッチが10センチなので、結構密に打たれているはずです。しかし案外守っていません(涙)。20センチといったことが多いです。その場合釘ピッチで低減しなければなりません。まあそれでも結構な強度をもっていることが多いのですが。
 現行の耐震診断では告示を守らなくても診断できます。チェック機能がないから告示チェックを行っている診断者は少ないと思います。だから釘ピッチも、開口制限もスタッドに関してもチェックできていない場合が多いです。今回は開口が前面の1/4以上あり告示違反でした。そのため診断では偏心低減が激しく、耐力が著しく下がっていました。逆に告示違反でなくても偏心率で計算するので、強度不足に陥る場合もあります。診断項目が異なるので仕方がありませんね。
 本舗ではツーバイフォーの耐震診断は、サーモグラフィーを活用して、劣化部分や雨漏り部分を検出する精度を高めています。さらに工夫を重ねて良い診断ができるようにしたいものです。
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