建物角のホールダウン

 N値計算や構造計算でも、建物角にホールダウンが発生しないことはあります。これは耐力壁がないからです。そもそも一番効率的に地震に対抗できる建物角に耐力壁を置かないこと自体、耐震的には効率的ではないと思うのですが。でも案外多いのですね。で、計算上発生しない場所にホールダウンを計算外でつけるか?質問が多いですね。私は「つけたいと思うならつけたら?」と言っています。理屈上、壁に強さがなければ平行四辺形のようにフレームがゆがんでしまうことが先行するので、耐力がなければ引抜きは発生しないか、先に崩壊してしまうので必要ないとも思えるのですが。ただ建物がある程度固いので形状によっては引抜きが発生しないとも思えず、私の場合は極力つけるようにしています。もっともできるだけ角に耐力壁を持ってきていますので、そのケースは稀です。独立柱だったらどうするの?と考えることがありますが、その場合は、ある程度引抜きに対抗できる金物工法用の独立柱用金物を止めます。地震時にかなり動きがあるので、できれば引き抜かれずにある程度自由に動く遊びがある金物が欲しいな・・・と思います。固定すると折れたりしそうなので。まあ一概にはいえない難しさを感じます。
 あくまで設計のツールである構造計算。その内容に忠実でなければとか、計算書通りやってればいいという姿勢には抵抗を覚えます。でも最近、そんな傾向を強く感じますね。こちらもどんどんレベルアップしていかなければ・・・。
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