HOUSE-ST1 Ver5最速レビュー?

ST1V5の画面
 はい。HOUSE-ST1 Ver5。なぜか話題です。DRA-CADやHOUSE-WLのバージョンアップが目玉に乏しかったのに対し、こちらは新機能てんこ盛り。なぜでしょう??
 まず起動して驚くのが上部のメニュー。リボンメニューなのだが機能の少ないHOUSE-ST1では適度(というより寂しい)なアイコン数で目的別に切り替えられるので便利です。前バージョンのユーザーはかなり違うので戸惑うとは思いますが、こちらのほうが効率的なので、すぐに慣れると思います。

 kizukuriなどとは異なり、なぜか二重起動ができます。なので片方のHOUSE-ST1で見本を見ながら、片方で入力の練習をする!なんて素敵なことができます。学びやすいソフトとはいえ専門的なソフト。ぜひ試してみて欲しいです。
 今回のバージョンの最大の目玉は、斜め軸方向の壁や梁の入力のできることです。これはkizukuriでも実現していない機能です。あくまでグリッドに載せることを前提とした機能なので、細かいことを実現しようとすると大変ですが、かなりモデル化は楽になります。ちなみに斜め壁で両サイドから910づつ耐力壁!なんて実現させようとすると関数電卓片手にグリッドを細かく刻まなければなりませんね。HOUSE-ST1はグリッド外の入力は不可能(ストラデザインは可能)ですから。まあ、逆に手軽ではあるのですが。
 見つけ面積の入力はかなり楽ですね。HOUSE-4号で実現した機能ですがかなりいいです。逆に屋根入力はう~んと困る場面が出てきそうですが、小屋組が気軽に入力できること、妻壁も台形入力ができるのでかなり便利です。
 計算書の省略は新グレー本の目玉でしたが、今まで効果的に利用している設計者は少なかったと思います。Ver5では水平構面の検定や、タルキ・母屋の接合部の検定、耐風梁など、省略が可能な部分についてのチェック機能を搭載しています。これは非常に便利で印刷枚数の減少にも力を発揮しそうです。まあ確認検査機関が許してくれるか??は疑問ですが。
 サンプルはVer5用に新たに作られたようです。混構造のサンプルまでありメーカーのやる気を感じさせます。もう少し実際の建物の設計っぽく作ってくれたらもっと役に立ったのに!と思いますが参考にはなると思います。
 一つ苦言を呈したいのは、せっかく洗練されたユーザーインターフェイスになったのに、梁や壁などを入力するダイアログが旧態依然なこと。おかげでスイスイ入力できない。これもHOUSE-DOCのように図面を遮らず右側にメニューが切り替わるようになるとかなり楽なのに。今回他が洗練されただけに、余計目立ってしまいます。おそらく部材入力時にサブウィンドウが切り替えれば可能なことなので是非検討してみて欲しいです。
 ともあれ何人かの構造屋さんが、今回のHOUSE-ST1Ver5より他ソフトより実務で乗り換えると公言していますし、期待のソフトではあります。抜群の操作性が指示されていましたが、反面機能不足に泣いていたユーザーも多かったはず。今回そういった欠点はかなり改善され、実務面で劣る部分は少なくなりました。価格も木造構造計算ソフトのなかでは割安ですし一番初めに使う構造計算ソフトとしてはとてもいいと感じていますね。

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