液状化現象と構造計算

 最近、役所等の指摘で液状化の話が良く出てきます。今回の地震のように液状化現象が非常に大きな影響を与えることは以前からわかってはいるのですが、残念ながら、完全に予測することや予防することは難しいです。もちろんお金と時間をかけて予防することは可能となっていますが、個人の住宅レベルでは難しいのも現実です。コストがかかれば、その処理をあきらめることも考えられます。また対策していなくても大丈夫だったりすることもあるわけで、非常に悩ましい問題です。
 設計者のなかには、地盤改良をすれば大丈夫!と思っている人も多いかもしれません。しかし今回、柱状改良などの地盤改良を行っている住宅も被害を受けていることから、地盤改良が絶対的な方法とは言いがたいのです。
 なら構造計算で、何とかなるのか?といわれると、それも難しいです。計算はある前提を元に行うものです。特に土の中となると状態を全部把握することは難しいです。地盤調査は、地盤の状況をつかむ調査ですが、それでつかめる状況も一部に過ぎません。多くの構造屋さんは、地盤調査を行うわけではなく、結果から判断します。もちろん地域や建物によって適切な地盤調査方法の選択を指示したり、追加調査をお願いすることもあります。
 新築で土地選びからする場合は、液状化が発生しない地域を選ぶべきです。そもそも液状化が起こりやすいところは揺れやすい地域が多いですし、発生しなくても安全性に疑問が残る土地も多いからです。業者や設計者に、「地盤改良するから大丈夫ですよ」と甘い言葉がでる場合があります。しかし道路や電信柱、ブロック塀まで地盤改良をしているわけではありませんし。地盤改良が完璧な対策ではないですし・・・。まあ発生確率は低いですし、それを覚悟で・・・ということならいいのかもしれません。値段だけで地盤改良を選んでしまうようではいけませんねえ。
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