マグニチュードだけではかれない地震被害

 ちょうど、新潟県中越沖地震や宮城県北部地震の資料を見ているときに、ニュージーランドの地震が発生しました。ニュージーランドの地震は非常にマグニチュードが弱いのに、被害が大きくなりました。ネットなどのつぶやきで、「日本なら大丈夫だぞ!」などという安易な発言がありましたが、実はかなり状況が特殊です。
 どちらかというと、宮城県北部地震に近い形の地震ではないか?と感じます。2003年7月26日に発生した宮城県北部地震は、一日に震度6弱を超える地震が3回発生するという非常に特殊な地震でした。しかも本震は最大震度6強と強いのに、マグニチュードは6.2にとどまりました。つまり今回のニュージーランドの地震と同等かそれ以下です。他の震度6弱もM5.5と5.3ですので更に弱いのに、強い揺れを発生させました。震源の深さが12kmほどと非常に浅い地震で、しかも雨続きだったことも影響したと考えられます。結果、死者はでなかったものの、全壊489棟、半壊1231棟と大きな被害がでてしまいました(そんなに人口が多い地区ではありません)。これは新潟県中越沖地震の全壊342棟、半壊99棟より多いのです。ちなみに新潟県中越沖地震は深さ17km、マグニチュードは6.8でした。
 マグニチュードだけで、地震の被害は想定できません。震度にしても、揺れ方、震幅、加速度、加速方向・・・様々な要素を単一の要素で置き換えているため、わかりにくい部分があります。近年、日本には巨大地震も巨大噴火も起こっていません。これは幸運なことです。だからといって今後もおこらないとは言えません。想像を超えるものがくるかもしれません。まあ怖がってばかりいるのもよくないのですが。そろそろ覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
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