狭小住宅の長期優良住宅はあまり強くない??

 木造3階建ての振動台実験で、長期優良住宅仕様(耐震等級2)が倒れた件も含め、長期優良住宅の木造3階建ての強度はあまり信用したくない。狭小住宅ならなおのことです。
 狭小木造3階建て住宅の構造計算は、以前は風で決まることが多かったです。しかし緩和されたため、最近では地震によって決まることが多くなっています。これは以前の基準に比べ若干弱くなってしまう可能性があります。ただ、現在でも風系の影響は無視できず、風で決まる場合もあります。特に狭小系で縦横の比率が大きい建物においては。
 しかし長期優良住宅やフラット35Sでは、耐震等級2(および3)を求めています。耐風等級2は残念ながら考慮されていません。ということで、耐震等級2であっても実は通常の構造計算と同じ強さしかない、なんて笑えない建物が多く存在することに気がつきます。私が今設計している建物もそうです。たまたま長期優良住宅で設計しているのですが、長期仕様と通常の構造計算と仕様が一緒になります。つまり計算上でも長期優良住宅のほうが強いとはいえないことがあるのです。
 まあ制度は制度ですから。もちろん法律にも適合していますし。ただ説明を求められると苦しいですね。
 別に構造計算して建てられた物件が危険という意味ではなく、その上の企画と思われた耐震等級取得の建物との差があまりないようだな、という意味です。
 ちょっと心配なのは、狭小系です。もちろん耐震等級2であっても風圧力の検討で耐風等級1を満たさなければならないので(厳密にはちょっと違いますが)、基準法には適合しているはずなのですが、狭小系は建物の余力がありません。そのためギリギリで耐震等級2を取得しようものなら、本来の性能を発揮できない可能性があります。そのあたりは設計者は十分考慮しなければならないと感じています。
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