3匹の子豚の藁の家を考える

 三匹のこぶたという物語があったのを覚えているでしょうか?元はイギリスの昔話だそうです(元はもっと残酷な物語らしい)。こぶたの三兄弟が、それぞれ家を建てるという物語。長男はわらで、次男は木で、三男はレンガで家を作りました。しかし腹をすかせたオオカミが三匹を狙って襲ってきた!この有名な展開はご存知でしょう。
 まずオオカミはわらの家を襲いました。もちろん藁ごと食べるわけにいかないので、わらを吹き飛ばした、木の家も同様に壊されてしまう(原作では二匹は食べられる)。そして三男のレンガの家は頑丈で壊すことができず、最後は煙突から侵入を試み子豚に撃退される(原作ではオオカミが食べられるらしい)というストーリー。
 この話をイギリスの建築と日本の建築の違いを語る上で利用する人など結構多いようです。今の日本ならレンガの家は地震に弱いので避けられるでしょう。レンガを鉄筋コンクリートの家とすれば良いのでしょうか(なんという夢のない・・・)。
 さてわらの家は悪いように言われてしまいますが、手軽に手にいれられ(今は逆に難しいかも??)、交換も楽です。軽いので素人でも建設することが可能です。そのため縄文時代などは竪穴式住居などに利用されていました。藁は火に弱く、風に弱く・・・と思われていますが軽い、手軽、加工しやすいといった様々なメリットがあります。また湿気の多い日本では木でも永続的に使い続けることが難しく、部材は痛んだら交換するというのが普通でした。
 今の住宅のトレンドは自然志向にせよ、なんにせよ永続的に長持ちするものが好まれるようです。資源の少ないわが国では至極まっとうな考え方だと思います。しかしながらライフスタイルは変化し続けるし、永続的なものなんて何も無い世の中。今一度わらの家のように、身近で手に入れられ、自然環境の悪化もない普通の部材で、交換し続ける生活というものを考えてみてはいかがでしょうか?なんか住居が頭のいい子供が育つ家、デザイン重視の家、地震に強い家、など機能性や効能ばかりが謳われるのは味気ないような気がします。何よりも住居を人に作ってもらって住むという受動的なものと捉えるのはよくありません。自分で作っていくんだぞ!という気持ちが必要で、実際に作っていけるような家が理想ではないでしょうか?
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