竜巻や台風の被害を減らすには?

 北海道の竜巻は、非常にインパクトがありました。アメリカの竜巻はともかく、日本の場合竜巻が発生してもそれほど広い範囲に波及しないので影響は限定的です。しかし今回のように人が生活している地域だと深刻です。被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
 さて、現在の建築基準法で建築された住宅は、あのレベルの竜巻が直撃した場合無事である可能性は低いです。倒壊しなければ運がよく、倒壊しても仕方がありません。
 それは現在の基準法は「最低の基準」であり、その風に対する基準は法律に定めてあります。私の住んでいる地域では風速34m/秒です。よって今回の竜巻の予想風速の半分程度でしかありません。確率的に直撃することはほとんどないとはいえ、直撃されたらその影響は大きいと考えられます。
 逆に竜巻で耐えられる建物は非常に不経済的です。非常に住みにくくなります。ガラスの強度も恐ろしく強くしなければなりません(それでも完璧ではありません)。
 こういうとき「やっぱり木造より鉄筋コンクリート造のほうが頑丈じゃないか?」という意見が出てきますが、風に対してはやはり木造より鉄筋コンクリート造のほうが有利なようです。ただ地震、地盤その他の条件を考えると必ずしもそうならないのが不思議です。
 最近、大型の台風が上陸してくることが多くなりました。竜巻ほどでなくても台風などに頑丈な建物を関東地方などあまり風を考慮していなかった地域でも必要になってきたと思います。ただし構造設計上では地震よりも風に対しての設計の工夫を講ずるのは難しいです。その家の形状もいろいろな影響を及ぼしますが、周囲の地形、建物の影響も多く、非常に不確定な条件だからです。
 ただ木造住宅で風に強くするのは
  屋根の軒の出を少なくする
  あまり高さを高くしない
  建物の外見をシンプルにする
  風の吹き溜まりを減らすように設計する
  ガラスがある部分はシャッターを取り付ける
 などの方法があります。快適さを減らすほど重装備をする必要はありませんが、今後のことを考えて風対策を講じておくことをお勧めします。
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竜巻や台風の被害を減らすには?” への0件のコメント

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    第二の○歯さんがその構造設計一級建築士にいたら??木造の場合、建売の世界は質より量でなんぼ。めちゃくちゃ抜け道ありそうな気がします。それに、審査をするっていっても民間検査機関のほとんど書類を見ていない疑惑?は解決してないから結局は従来通りになるのではないでしょうか?

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    oki2maimeさん こんばんわ。
    >第二の○歯さんがその構造設計一級建築士にいたら??木造の場合、建売の世界は質より量でなんぼ。めちゃくちゃ抜け道ありそうな気がします。それに、審査をするっていっても民間検査機関のほとんど書類を見ていない疑惑?は解決してないから結局は従来通りになるのではないでしょうか?
     ただ、意味もなく数字だけを追った審査が行われるような気がします。今も構造の安全性よりも審査をするほうの自己満足的な指摘が多いです。