耐震診断の劣化部の判断

 木造住宅の精密診断では、劣化部を部分毎に入力できるようになりました。今まで漠然と劣化を判断していたのが具体的になったので歓迎すべきことです。しかしながら全部材を調査するわけにはいかない上、劣化をどう判断するかが非常に難しく高度な技術と経験を要します。精密診断を行う業者が増えてきましたが、漠然と調査もせずこのあたりを評価する風潮があるのが残念です。
 さて過去の大地震では、シロアリの被害や土台の腐朽等劣化がある建物が地震に対して如何に弱いかを実証してくれています。ですから見落としは厳禁です。独自にそのような現象が起こりやすい部分をデータベース化したり、表面上の事象から内部を類推する方法で出来るだけ手間を省きながら精度の高い診断が出来るよう診断資料を整理しています。
 しかし、それでも限界があるので本当に怪しい部分は、壁を剥がしたりして調査します。今のところ悪い予測が当たる確率は60%程度(自分の場合)と思ったより高くなりません。雨漏りや風呂からの水漏れでも換気状態が良いと案外大丈夫な家もあるものです(内部の防水がしっかりしているために大丈夫だった例もあります)。ですので現地調査で怪しいと思ったら選択しうる方法で調査するようにしています。
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