耐震リフォームの難しさ

 単純なリフォームに比べ耐震リフォームで難しいのは「耐震」部分にかけるお金をあまり絞れない点だ。リフォームならキッチン導入で、どうしても予算が届かない場合、ワンランク下のキッチンを導入するなど節約の方法があるのだが、耐震リフォームの場合、それほど節約の手段がなく価格を下げると耐震性が下がる場合が多い。特に耐震リフォームの場合「リフォーム」を優先する方が多く、リフォーム内容は譲りたくない、でも耐震性は欲しい!という方が多いのです。
 私も耐震補強に関しては勉強してきまして、コスト面の要求から低コストで頑丈にする方法はいくつか考案してきました。すべての場面で使えるものというのはないのですが、少なくとも馬鹿高い金物を大量に付けたり、全面的な補修工事をしなくとも、それなりの効果を挙げられるよになりました。私の担当する耐震リフォームのうち、通常の古い建物なら耐震工事の金額は30万~150万円程度になりました。
 もっとも最近は耐震リフォームよりも上位の、耐震設計を施した全面耐震リフォームの需要が高くなっています。多少高くても全体的に強度をアップさせるためにお金をかけるという考え方が少しずつですが定着してきているようです。自宅の現在の状況、かけられる費用を考えて補強を考えたいものです。
 そういえば最近、「耐震補強をしたら絶対に地震で倒れませんか」という問い合わせが増えています。もちろんそんなことはありません。地震のメカニズムはまだ解明されておらず、我々が想定していない地震が発生する可能性もあります。また建物は常に老朽化していきます。メンテナンス次第で弱点になる部分は多数あります。ですから「絶対」という言葉はありません。ただ我々は大地震で圧死しないように建物の弱点をつぶしバランスを良く耐震補強をするよう心がけています。
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