一級建築士試験2017

2017年に一級建築士試験を受験し、合格を狙う方へ(独学合格への手引き)

いろいろ情報が集まってくると、従来言われている合格法に疑問を覚えるようになりました。おそらくここ数年この傾向は続くと思います。そして今年真打ちの問題が出ました。基本的な部分やリンクは2016年版を参照にしてください。

製図試験お疲れ様でした。

昨年は非常に簡単で、合格した!!と思った人でも落ちている現象がありました。今年は打って変わって、試験対策泣かせの難問で、落ちた!!と思った人でも合格している可能性があります。まずはお疲れ様でした。

今年の製図試験 周囲の感想

・建ぺい率でアウト!!は酷い!

・時間が足りず所要室を書き忘れた!!

・L型や8mスパンなど、応用が必要だった

・実は7mスパンでも解くことができた

・メモ用紙にデカデカと配置図書かれて実は邪魔。

・試験問題は一見簡単そうだったのが罠

・エスキースに時間を取られすぎた

・専門学校の指導通りにやると失敗する罠

製図課題が発表になりました(2017年7月21日)

学科の合格者が発表になりました(2017年9月5日)

小規模なリゾートホテル

要求図書
・配置図
・地下1階平面図、1階平面図、2階平面図
・断面図
・面積表
・計画の要点等

(注1)「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」に規定する特別特定建築物の計画
(注2)パッシブデザインを積極的に採り入れた建築物の計画
(注3)斜面地を考慮した建築物の計画
(注4)車両導線(車回し、車寄せ等)を考慮した外部空間の計画

久々の斜面地ですね!!昔はよくあったのですが。地下1階と明確にあるので、完全地下ではなさそうです。昭和に出ていたあの意味不明な森!!の課題みたいのが出たら楽しそうです。

過去で似たものを・・・と探すと

H20(ビジネスホテルとフィットネスクラブからなる複合施設)
H16(宿泊機能のある「ものつくり」体験施設)
H8(景勝地に建つ研修所)
S63(リゾートホテル)
S56(海岸の景勝地に建つ保養所)
みたいに、10年以内毎に似た感じのものは出ているようです。S63はズバリの名称だですからチェックしておいたほうがいいかもしれません。

7月24日現在、一部の専門学校から課題例が出ています。私も見ましたが、う~んという感じです(図面が4枚だった!!)。数人の講師の方々に会いましたが昨年同様最後まで絞り切れそうにありません。

今年も構造図はありません。差がつきにくい部分だからでしょうか?断面図の基礎なども予測しやすいので、昨年のようなことはなさそうです。

用途も久々の単一用途。昨年のような簡易な課題ではないので、受験者の技量差がでそうです。特別特定建築物については早期より勉強しておいた方が良さそうです。

これで、試験勉強ついでに夏にリゾートホテルに旅行する人が増えそうだ・・・

<学科編>

・独学が不安
→なら独学をやめるか?不安に思うのをやめましょう。今の時代は良い参考書や問題集が揃っていて学校に遜色ありません。足りない部分はネットで補いましょう。

・教材が不安
→最低10年分の過去問と各科目の市販のテキストと法令集があれば十分です。そのかわりテキストは最新版を用意しましょう。

・総得点に不安
→法規で28点以上を取れれば不安がありません。法規は学校に行っても無駄です。

・構造力学が不安
→学校でも丁寧に教えてくれません。自分で工夫しましょう。パターン化すれば、内容がわからなくても解くことは簡単です。力学はコツを押さえれば全問正解は夢でありません。意匠屋さんや大学をでていなくても何も問題ありません。

・模試を受けないと不安
→製図と異なり時間不足になるのは法規だけです。なので他の科目の模試を受けること自体無駄です。法規は自分で時間を計って短時間で調べられるようにする必要があります。

・新傾向が不安
→近年新傾向や新枝が増えていると各専門学校が盛んに不安をあおっています。しかし現実には過去問+αがある程度解ければ、新傾向を1/2で落としてもそれほど合格率に変わりはありません。

・時事が不安
→新聞や各業界のニュースを読んでおき、意味だけはつかんでおけば大丈夫です。難しすぎる枝があってもみんなわからないので平気です。

・歴史・建物問題が不安
→過去問は必須で、新傾向は捨てるくらいの覚悟が必要です。計画2問失っても、その分法規や構造ができれば挽回できます。

 

<製図編>

・独学が不安
→一時期と異なり各学校の力量は確実に落ちています(講師陣・情報の質とも低下)。また合う合わないもあります。大金を払って相性が悪い・・・ということも十分あります。情報量と自分で合格するための時間を確保できるなら、合格率は大して差がありません。地方で学校に行かずに受かっている人はたくさんいます。

・良問が揃えられるか不安
→別に良い問題をやったから合格率があがるわけではありません。専門学校も前半はひどい課題をうまく使って実力を上げています。あまり良い問題ではありませんが、市販の問題やネット添削などで情報を安価に買うこともできます。

・勉強するスペースがなく不安
→これだけは絶対確保してください。無理な場合はA3の軽量製図板を購入し、狭いスペースでも訓練できるようにしてください。

・図面が汚くて不安
→汚くても大丈夫という意見もありますが、文字が読めないくらいだと駄目です。当たり前ですがきれいなほうが印象がいいし、きちんと採点してもらえる可能性が高いです。できるだけ丁寧に書きましょう。本番で時間がなくなって・・・という場合は別です。そうならないように普段から練習しましょう。

・情報力に不安
→独学で合格している人の話を聞いていると、情報収集にそれほどとらわれていないことがわかります。受験者の大半がわからない課題は出さない、という原則から、あまりマニアックに情報収集するのはどうかと。ここはあくまで普通の設計と同じように、この課題で出そうな部分の法規やルールなどを一定範囲覚えておくことでクリアできそうです。それよりも近年は一般的な建築知識や、時事的な情報を問われるのでその部分は自分で補う必要がありそうです。それ以外は、日建学院や総合資格が8月中旬に出す課題集で十分です。これらはかなり内容が集約されていて過不足ないものになっていますのでお勧めです。

ちなみに独特の表現というのは少ないので、過去問題を10年分くらい、もしくは似た課題を見て研究しておく、というのが効率がいいです。近年のものは、ネットで簡単に入手できますし、その他も過去の受験者などから譲って貰うといいでしょう。

合格者を見ていると製図慣れしている人が受かりやすいことがわかります。どんなに効率的に学習したって製図の速度はそんなにあがりません。やはりある程度書くことが必要です。

2017学科試験の考察

受験者数26923名、合格者数4946名 合格率18.4%

比較的簡単だという人と、難しかったという人が別れた試験でした。受験専門校の講師ですら、今年は厳しかったと泣きそうな顔でいっていましたが、独学受験でさらっと合格確実!!と言っていた人もいました。結果的に普通の問題を取りこぼさなければ合格できる比較的合格しやすい年(合格基準点87点。昨年比-3点)となりました。昨年は16.1%と厳しい年でしたが、それに比べて700名以上多く合格しました。この差は大きいです。

ただし受験者減にあえいで、不人気資格に転落?とおもわれましたが平成27年の25804人を底に2年連続で受験者数は増加しています。今後もこの傾向が続くかは疑問ですが、今後、全体の建築士数は激減していくので、狙うなら今のうちです。

最終更新2017年9月6日

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